NBA2018-19シーズンプレイオフ ファイナル   ロサンゼルス・レイカーズ(W1)VSマイアミ・ヒート(E5)

1選2戦はレイカーズが攻守に渡りヒートを圧倒し連勝となりましたが、手負いの虎と化したヒートはバトラーが40得点を含むトリプルダブルを達成するなど闘志を見せつけ3戦を勝利しました。

レイカーズはデイビスがファウルトラブルに陥り15点に終わるなど完全にリズムを崩した格好となりました。

試合後に「結果に一喜一憂しない」と語ったデイビスですが敗戦の原因は自分にあると感じており、4戦ではアグレッシブな姿勢で臨むと思われます。

ヒートは3連敗を避けたものの依然として劣勢な状態に変わりはなく、4戦を勝利してタイに持ち込む事が求められます。

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4

1quarter

ヒートは第1戦で肩を痛め欠場していたアデバヨが復帰を果たします。

1Qはそのアデバヨが得点を決めてスタートしますが、両チームとも激しいディフェンスの応酬となり得点が中々決まりません。

ヒートはスリーポイントが決まらずタフショットが増え、レイカーズはディフェンスのプレッシャーにターンオーバーを重ねます。

それでもヒートはバトラー、アデバヨ、ヒーローが得点を挙げ、レイカーズはコルドウェル・ポープ、クーズマ、デイビスが得点を重ね27-22でレイカーズの5点リードで1Qを終えます。

 

2 quarter

開始早々にロビンソンがスリーポイントを決めるとケンドリックもスリーポイントを沈め、アデバヨがゴール下で得点を挙げるなど連続ポイントでヒートがリードを奪います。

レイカーズはここまで沈黙していたレブロンが連続得点で反撃しますが、厳しいヒートのディフェンスに苦しみ波に乗れません。

一気に突き放したいヒートでしたが、こちらも大事な局面でスリーポイントが決まらず接戦のまま時間が進みます。

残り2分にレイカーズはグリーンがスリーポイントを決め逆転するとカルーソもスリーポイントを沈めますが、ヒートはヒーローが終了間際にジャンプシュートを成功させ25-22で終了し49-47とレイカーズの2点リードで後半に向かいます。

 

3 quarter

3Qはアデバヨのジャンプシュートで始まり同点となります。

ヒートはバトラーのフリースローやヒーローのフローターでリードを奪いますが、レイカーズはハワードに代わりコートに入ったモリスがスリーポイントで反撃。

更にレブロンのスリーポイントやファストブレイクで得点を重ねていきます。

ヒートはレイカーズのディフェンスが厳しく徐々にゴール付近で得点が出来なくなりますがフリースローで得点し食らい付きます。

それでも終了間際にデイビスが連続でフリースローを獲得し26-23としたレイカーズが5点リードで最終Qに突入します。

 

4 quarter

序盤は互いにスリーポイントなどで得点を重ねますが、中々インサイドで得点を取れないヒートはタフなジャンプシュートを打たされ点差を縮められません。

レイカーズもシュート確率は良くないもののオフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントを重ねます。

残り3分にフリースローでヒートが2点差まで追い上げますがコルドウェル・ポープのスリーポイントで再び5点差に。

更にペネトレイトからレイアップを決め7点差に広げます。

ヒートはクラウダーがスリーポイントを決めますが、ロンドのレイアップとデイビスのスリーポイントが決まり反撃をシャットアウトしたレイカーズが勝利し優勝に王手をかけました。

ファイナルの舞台に相応しい激闘

第4戦はアデバヨが復帰した事もあり、ここまでで1番激しい試合展開となりました。

レイカーズは3戦ほどではないものの序盤からターンオーバーを連発するなどヒートのディフェンスに苦しみます。

また、デイビスとレブロンも思うように得点を挙げられませんでしたがコルドウェル・ポープやクーズマ、モリスが活躍を見せました。

後半に入って徐々にデュオが得点を重ね始めましたが、デイビスは22点と今までの試合から比べれば少ない部類に入りますし、レブロンもハードなファウルに苛立ちを見せるシーンも見られました。

ディフェンスではデイビスが4ブロックとゴール下で存在感を示し、特に後半はヒートにインサイドアタックを許しませんでした。

レブロンもバトラーに自由を許さず3戦のようなパフォーマンスを封じました。

ですが、両チーム全てのQで30点に届かないディフェンス重視の厳しい試合であり、流れ1つでヒートが勝っても不思議ではない試合でもあったと思います。

「決定力」に欠けた試合

3敗を喫し後がなくなったヒート。

万全ではない状態とは言えアデバヨが復帰した試合での敗戦は精神的にもダメージが大きいでしょう。

とはいえ全てのQで競っており、優位に立つ時間もあったので勝てない試合ではありませんでした。

痛手だったのは勝負所や追い上げムードの時間帯にスリーポイントを決めきれなかった事です。

スリーポイント率は34.4%と悪い数字ではありませんが、レイカーズを突き放したい場面でリングに嫌われ逆に追加点を与えてしまいました。

3戦のバトラーのようにゾーンに入っている選手がいれば別ですが、終盤まで競ってしまうと強力なフィニッシャーがいるレイカーズに勝つのは厳しいでしょう。

また4戦ではベンチメンバーの得点が13点に終わっており、ここまで好調だったオリニクがアデバヨの復帰により12分の出場に止まっています。

全体的なバランスの問題なのでしょうが、2戦3戦とホットショットだったオリニクの得点力を消してしまうのは勿体ない気がします。

デュオ以外の選手がキーマンに

4戦はレブロン、デイビスが好調と言える内容ではありませんでしたが、他の選手が勝利に貢献しました。

15点を挙げたコルドウェル・ポープは終盤の大事な局面にスリーポイントとレイアップを決めヒートを突き放しましたし、残り1分半まで無得点だったロンドも意表を突いたレイアップで貴重な追加点を挙げました。

また、9点3リバウンド2アシストとスタッツ自体は平凡な数字でしたが30分出場したモリスは停滞した時間帯にスリーポイントを沈め、終盤にはオフェンスリバウンドを奪うなどスタッツでは伝わらない大きな仕事をしました。やはり強いチームには自分の役割を全う出来る選手が揃っていると感じさせる試合でした。

 

レイカーズ

個人スタッツ

選手 出場時間 得点 リバウンド アシスト
スタータ (75)
ダニー・グリーン 21:50 10 2 1
コルドウェル ポープ 32:37 15 3 5
アンソニー・デイビス 42:31 22 9 4
レブロン・ジェームズ 39:38 28 12 8
ドワイト・ハワード 8:49 0 2 0
ベンチメンバー (27)
ラジョン・ロンド 28:14 2 7 5
カイル・クーズマ 19:59 9 2 0
マーキーフ・モリス 30:01 9 3 2
アレックス・カルーソ 22:19 7 2 0

 

チームスタッツ

フィールドゴール率 35-79 44.3%
3ポイント率 14-39 35.9%
フリースロー率 18-21 85.7%

 

 

アシスト 25
リバウンド(オフェンス) 42(10)
スティール 5
ブロック 4
ターンオーバー 15
ファウル 14
ペイント内ポイント 34

 

ヒート

個人スタッツ

選手 出場時間 得点 リバウンド アシスト
スタータ (83)
タイラー・ヒーロー 37:19 21 7 3
ダンカン・ロビンソン 33:43 17 1 3
ジェイ・クラウダー 35:38 8 7 2
ジミー・バトラー 43:26 22 10 9
バム・アデバヨ 33:22 15 7 1
ベンチメンバー (13)
アンドレ・イグダーラ 20:08 3 1 0
ケンドリック・ナン 26:57 6 4 0
ケリー・オリニク 12:25 4 2 0

 

チームスタッツ

フィールドゴール率 32-75 42.7%
3ポイント率 11-32 34.4%
フリースロー率 21-26 80.8%

 

 

アシスト 18
リバウンド(オフェンス) 39(7)
スティール 8
ブロック 3
ターンオーバー 11
ファウル 21
ペイント内ポイント 32

 

会場:アドベントヘルス・アリーナ

TEAM Q Q Q Q TOTAL
レイカーズ 27 22 26 27 102
ヒート 22 25 23 26 96

 

 

 

 

レイカーズ3-1ヒート