NBAドラフト2019~カナダが生んだ怪物「RJ・バレット」経歴は?その実力は?サマーリーグではどうだった?

RJ・バレット

ポジション  シューティングガード、スモールフォワード

生年月日   2000年6月14日

年齢     19歳

身長     201 cm

体重     92kg

大学     デューク大学

ドラフト   全体3位

所属     ニューヨーク・ニックス

 

上位3人以外は小粒揃いと言われている2019年のドラフト。

その一角であるバレットはカナダ出身で、父親もバスケット選手であり共にカナダ代表でもあります。

ここではバレットの経歴、展望、魅力を紹介します。

 

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エリート街道を疾走

バレットの経歴は輝かしく、近年多くのNBA選手を輩出しているモントヴェルデアカデミー高校では、平均28.7得点 8.5リバウンド 4.5アシストのスタッツを残し、ネイスミス・プレップ・オブ・ザ・イヤーを受賞し高校No.1プレイヤーの称号を手にしました。

他にもゲータレード・ナショナルプレイヤー・オブザイヤーやオールアメリカンなど、タイトルを総なめにしました。

また、カナダ代表のエースとして臨んだ2017年のU19世界選手権では、強敵のアメリカ相手に38得点・13リバウンド・4アシストと大爆発し勝利。

優勝と共にMVP、得点王にも輝いています。

進学したデューク大学では、ドラフト1位のザイオンとチームメイトになった事で絶対的エースという立場ではありませんでしたが、勝負所ではバレットにボールを預ける事が多くスタッツでもバレットの方が上でした。

1年間しかプレイしませんでしたが、平均22.6得点、7.6リバウンド、4.3アシストを記録し大学で最も優れたSGに送られるジェリー・ウエスト賞を受賞しています。

その後ドラフトでニックスに全体3位で指名されNBA入りを果たします。

NBAサマーリーグの成績

バレットがデビューしたのは、7月6日に行われたサマーリーグのペリカンズ戦でした。

ペリカンズにはザイオンが所属しておりデューク大対決と話題になりましたが、ザイオンは試合序盤に膝を痛めた為、その後はプレイしませんでした。

バレットは序盤からゴールを狙うものの3ポイントやレイアップが中々決まりません。

リズムを掴もうと果敢に攻めますが、中途半端なドライブやタフショットが増えます。

フリーで打つ3ポイントもリングに嫌われ最後まで不調だったバレットは、18本シュートを放ちましたが決めたのは僅か4本の10点と苦しいデビュー戦になりました。

 

続くサンズ戦も不調は続きます。

最初こそ豪快にアリウープを決めたものの、ターンオーバーやシュートミスが多く無理にアタックを仕掛ける場面も見られました。

リバウンドは10本と良かったですが、フィールドゴールは3/15でターンオーバーは8を記録し、8得点、10リバウンドで終えています。

2日合わせてフィールドゴールが7/33の21%と絶不調でした。

 

しかし、3試合目のラプターズ戦では復調の兆しが見え始めます。

前半からアシストで得点を演出すると、自らもゴール下に切り込みディフェンスをかわしながらレイアップで得点を重ねます。

リバウンドは安定して数字を伸ばすと後半もアシスト、得点を増やし最終的には17得点10リバウンド6アシストを記録しフィールドゴールも6/14と上がりました。

続くレイカーズ戦でも体をぶつけながらバスケットカウントを奪い得点を挙げていきます。

2Qにはアシスト、ダンク、3ポイントで活躍を見せます。

後半にもユーロステップからの得点やファウルからのフリースロー、リバウンド数を増やします。

スタッツは21得点、10リバウンド、3アシストでしたが、ロングシュートの確率は上がらずフィールドゴールは6/17でした。

 

最終戦となったウィザーズとの試合では、5試合で1番安定したプレイを見せました。

特にアシストが冴え次々に供給していきます。

また、ドライブからゴール下への切り込みは安定した得点パターンになりディフェンスも中々止められません。

フィールドゴールも7/14と確率が良く、ターンオーバーも2つと少なかったです。

スタッツは21得点、8リバウンド、10アシストと徐々に調子を上げシリーズを終えました。

RJ・バレットの魅力と今後の展望

バレットの1番の魅力はザイオンにも引けを取らない得点能力です。

ドライブからのレイアップやフローター、ディフェンスを背負いながらのジャンプシュート、3ポイントなど多彩な得点パターンがあります。

だからこそボールを持てばディフェンスが引き付けられアシストも生きてきます。

しかし、アウトサイドシュートの確率が悪ければディフェンスはドライブに的を絞るので突破力やアシスト力は薄れてしまいます。

実際にシュート確率が悪い試合ではアシストも伸びていません。

もちろんサマーリーグはNBAに慣れる場でもあるので気にする事は無いのですが、前評判が高すぎたせいで批判の声も上がりました。

しかしNBAで戦う上でロング、ミドル、フリースローの精度に関してはこれからの課題になってきそうです。

ニックスはエースだったポルジンギスを放出しレジー・ブロック、マーカス・モリス、ジュリアス・ランドル、タージ・ギブソンなどを獲得し完全にチームの再建を図る形になりました。

これを機にニックスとしては、昨年ドラフト9位で獲得したケビン・ノックスやキャリア2年目のフランク・ニリキナ、デニス・スミスJrらと切磋琢磨させながらバレットを成長させるつもりでしょう。

幸か不幸かニックスには現在エースと呼べる選手がいないのでバレットの出場機会も増えるでしょうし、それなりに自由を与えられる筈です。

ウィザーズ戦のような自分も周りも生かせるプレイが続けられれば、高校時代からのエースとしての資質がNBAの舞台でも見られるかもしれません。

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