日本には、男子のバスケットボールリーグ(Bリーグ)と女子のバスケットボールリーグ(Wリーグ)があります。
バスケットボールを初めて見る人によっては、男子と女子はどのように違うのだろうと気になる人は多いと思います。
そこで今回は、いまさら聞けないBリーグとWリーグの違いを紹介します。
Bリーグはプロリーグ、Wリーグは実業団主体
1番の大きな違いは、男子はプロリーグ、女子は実業団リーグであることです。
男子も1967年から実業団リーグがありましたが、2001年に「JBLスーパーリーグ」というトップリーグが誕生しましたが、これもプロはほんの1部、その後、bjリーグ・JBLができ、対立したため、日本バスケットボール協会はFIBAから全ての日本代表チームの国際試合の出場資格の停止を受けます。
2016年、2つのリーグを統一し、Bリーグというプロチームのリーグが作られた訳です。
B1クラブのアマチュア選手は2名以内と決められています。
女子は、過去に大神雄子さん(現トヨタ自動車アンテロープスHC)が女子で唯一プロ契約した選手として取り上げられました(個人契約)。
それ以降、女子からプロ選手が誕生したとは聞いていませんので、現在のWリーグ選手にプロ選手はいません。
Wリーグのチーム名はENEOSサンフラワーズのように、実業団チームの名前となっていますし、昼間に働いている女子選手もいるのが現状です。
また、Bリーグは3部制、Wリーグは1部制です。
また、BリーグとWリーグでは年俸も異なります。
Bリーグトップ選手(日本代表クラス)の平均年俸は約5,000万、Wリーグトップ選手(日本代表クラス)の平均年俸は700万と約6.5倍になっています。
※Bリーグの規約でアマチュア選手の規定は以下のように記載されています。
アマチュア選手とは、そのクラブと書面による誓約を有しており、報酬または利益を目的とすることなくプレーする者をいい、交通費・宿泊費・備品手当・食事手当・保険料・その他クラブが必要と認めた手当以外を受理してはならない。
また、各手当の金額は当該経費として厳正・常識的な水準でなければならない。
Bリーグ規定引用
チケット代が違う!
Bリーグはプロリーグなので、黒字経営が必須。
Wリーグは実業団なので、利益目的ではありません。
BリーグとWリーグのチケット代は以下の通りになります。
Bリーグ
レギュラーシーズン 2,000円~約38,000円
チャンピオンシップ 6,300円~約66,000円
Wリーグ
レギュラーシーズン 3,500円~10,000円(小中学生は1,000円~)
チャンピオンシップ 3,000円~約16,000円
Bリーグのチケットは人気と共に年々高騰中です。
Bリーグ・Wリーグ同様、最も高い席は、ベンチの両隣。
コロナ前では、食事付きだったり、飲み物付きだったの席もたくさん販売されていました。
それにしても数年前の1.5倍!!もちろんB2・B3の方が価格は安いですが、B1リーグは芸能人が来たり、ハーフタイムのイベントが素晴らしかったりと、演出も豪華になっています。
Wリーグは東京オリンピック後、人気が高まり、チケット代も上がってきていると言われていますが、Bリーグの2分の1の価格で購入できます。
演出等は少ないですが、オリンピックのメダリストのプレーが間近で見られるなど白熱した試合が楽しめます。
ここでチケットおすすめポイント!
良い席で安く見たいのであれば、平日開催の試合を狙うと、土日開催より格安で購入できます。また、良い席を確実に見たいのであればファンクラブに入会し、先行チケットを購入することをおすすめします。
外国人選手に登録規定に違いがある
選手の登録人数、外国人選手の規定にも違いがあります。
【Bリーグ2022-2023シーズン時点】
・帰化選手(日本国籍選手)1チーム1人以内
・外国人選手3人以内
・チーム登録人数10~13名
【Wリーグ2022-2023シーズン時点】
・在留5年以上かつWJBL事務局が認めた選手に限り2人まで登録可能(2017-2018シーズンから)
・チーム登録人数10名~16名
Wリーグは2016-2017シーズンまで外国籍選手を一切受け入れていませんでしたが、在留5年以上かつWJBL事務局が認めた選手に限りチームへの加入が認められています。
Wリーグに加入している外国人選手の規定は、在留5年以上ですので、高校から日本に留学した選手がほとんどになります。
Bリーグは、新しい外国籍選手が増えており、以前に比べると海外の代表選手も多く加入するようになりました。
チャンピオンシップはもちろん、Wリーグオールスターにも注目
Bリーグの優勝チームが気になるのはもちろん、今シーズン久しぶりに行われる昇格・降格争いも注目が集まっていますが、2023年4月29・30日に有明アリーナで開催されるWリーグのオールスターにも目が離せません。
初のシーズン終了後開催はもちろん、初の日韓戦がオールスターで行われます。
試合はもちろん、日韓の選手が出場するスキルズチャレンジも見ものです。
毎年さまざまな演出で盛り上がっているWリーグオールスター。
男子バスケも面白いですが、女子バスケも面白いですので興味がある方は是非。