デリック・ローズが戻ってきた！
キャリアハイ50得点を記録した！
バラが再び咲いた
こんなキャッチコピーのニュースが流れました。
NBAファンならわかるはずです。
バラ＝ローズ
そう。
デリック・ローズの話です。
現在、ミネソタ・ティンバーウルブズに所属しているデリック・ローズが現地時間10月31日、キャリアハイになる1試合50得点を叩き出したんです。
ちなみに、それまでのキャリアハイは、なんと7年前、デリック・ローズがシカゴ・ブルズにまだ在籍していた、2011年の対アトランタ・ホークス戦で44得点を記録したのを最後に、40得点以上を記録していないんです。
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なぜデリック・ローズの50得点が感動的だったのか？
勝手に話を勧めますが、NBAファンであれば、このニュースには感動したはずです。
ちなみに、僕は感動しました。
なぜなら、現在デリック・ローズは30歳。
バスケットボール選手としては、中堅～ベテランになってきたんです。
デリック・ローズは、2008年のNBAドラフトでシカゴ・ブルズに全体1位指名で入団。
そして、デリック・ローズは、シカゴ・ブルズで華々しいキャリアをスタート。
しかし、これが苦悩の始まりだったんです。誰も予測はしなかったと思いますが。
2011年には、史上最年少の22歳でMVPを受賞。
間違いなくシカゴ・ブルズの輝かしい未来を作ってくれる！
NBAのスーパースターになってくれる！
誰もが、そう期待しました。
しかし、2012年のプレーオフで左ひざ前十字じん帯を断裂、翌シーズンを全休。
さらに復帰後に右ひざ半月板も損傷し、ふたたび長期離脱。
2015年には再度、右ひざの半月板を痛める。
なんと、2012～2015年の間に3度の手術を行ったんです。
さすがにトップアスリートでも、ここまで、故障し、手術を繰り返すと、メンタルもやられますし、普通に考えれば、プレイヤーとしては諦めてもおかしくありません。
そして、かつての、爆発的なスピードと得点力は失われてしまいました。
2012年を最後に、デリック・ローズが平均得点で20得点をオーバーしたことは、一度もないんです。
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解雇、そして、移籍
アスリートの世界は本当に厳しいです。
昨シーズン途中にクリーブランド・キャバリアーズからユタ・ジャズにトレードされるも、移籍後わずか2日で解雇。
そして、そのデリック・ローズと契約したのが、現在所属しているミネソタ・ティンバーウルブス。
もしかして、もうローズが花を開くことはないんじゃないか・・・
なんどもそう思いました。
そして、ローズが奇跡を起こした
7年前に記録したキャリアハイ44点を超える50得点を記録したんです。
これは奇跡じゃなく、デリック・ローズの努力です。
諦めない姿勢。最高です。
しかし、デリック・ローズ完全復活！って訳ではありません。
22歳の時は、ディフェンスを１歩目で抜き去る圧倒的なスピードがありました。
空中でディフェンスと激突してもシュートをねじ込むパワーもありました。
しかし、今は、違います。
丁寧なフェイントでマークマンをずらしてスペースを作り、上手にシュートに持ち込む。
そして、地道にコツコツと得点を重ねていったんです。
若い時は強気なプレイでガンガン行けました。
しかし、故障、年齢を重ね、プレイスタイル＝戦略を変える事によって、過去とは違った輝きを放つ事ができたんだと思います。
諦めて現役を引退すると言う選択肢もあったでしょう。
しかし、また輝きを取り戻してNBAを盛り上げて欲しい。
デリック・ローズのプレイを1試合でも長く見せて欲しい。
今は、NBAファンの願いだろう。