3Pシュートはバスケットボールの面白さの象徴と言っても過言ではありません。
特に現在のNBAのトレンドとして、ポイントガードだろうとフォワードだろうとアウトサイドのシュート力が必要になっています。
そんな3Pシュートの判定を決める3Pラインですが、こともあろうに国際ルールとNBAルールでは規定されている距離が違うんです!
今回はそんな驚きの事実を詳しく紹介します。
国際ルールとNBAルールにおける3Pラインの違いは?なんと50cmも違いがあった!
国際バスケットボール連盟(以下FIBA)は、3ポイントラインを「6.75m」に定めています。
しかし、国際ルールにも関わらず、NBAは違う基準を採用しています。
その距離なんと「7.24m」!
つまり、国際ルールとNBAルールの間には約50cmもの差があるのです。
なぜこんな状況になっているのでしょうか?
NBA選手のレベルの高さが影響!?NBAの3Pラインが遠い理由
NBAの3Pが50cmも遠い理由はNBA選手のレベルが国際的に飛び抜けて高いという理由があります。
実はNBAも1994年のシーズンから国際ルール(当時は6.25m)に近づけて、「6.7m」に距離を短縮しました。
すると、前年に比べNBA全体の3P試投数、成功数とも以下のように変化しました。
1993-94シーズン:3P試投数(9.9本)、3P成功数(3.3本)
1994-95シーズン:3P試投数(15.3本)、3P成功数(5.5本)
さすがNBA選手ということで、これまでの3Pシューター以外の選手も3Pを狙うようになり、大幅に3Pシュートの割合が増加したのです。
これでは、ルール改正のせいでNBAが全く違ったバスケットになってしまいます。
そのため、わずか3シーズンで現在の距離に戻ってしまいました。
しかし、現在はこの3Pライン変更時よりも3Pの試投数や成功数が激増しており、今後NBAルールの改定などがあるかもしれません。
それにしても、こんな遠い3Pラインから、さらに離れてディープスリーを決めるNBA選手たちはバケモノですね(笑)
国際ルールも変更があった!?選手の技術向上に合わせてNBAの基準に近づけた
国際ルールは2011年に3ポイントラインの距離はを従来の「6.25m」から「6.75m」に延長しましました。
これは、国際的に選手の技術が向上して、従来の3Pラインではシュートの成功が簡単になってきたことが要因です。
国を代表するような一流のバスケット選手であれば誰もが目標とするNBAに、近づいたことは選手にとっては良い変更です。
しかし、まだNBAと同じになったわけではないので、オリンピックやW杯などの国際大会に参加するNBA選手や他国からNBAに挑戦する選手は戸惑いを見せることもあるようです。
このような歴史から、これからも、ルール改定で国際ルールやNBAの3ポイントラインは距離の変更があると思うので要注目です!
ちなみに、Bリーグの3ポイントラインも6.75mですので、国際ルールに合わせた変更があるかもしれませんね。
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