今シーズンウエスタン・カンファレンスを2位で終えたデンバー・ナゲッツ。
この快進撃に驚いた人も多いのではないでしょうか。
近5年はプレイオフに出場できていませんでしたが、今シーズンはニコラ・ヨキッチを中心にジャマール・マレーやギャリー・ハリスなどの若手と、ポール・ミルサップのようなベテランが上手く噛み合い大躍進の年になりました。
今シーズンはウエスタン7位で終えたサンアントニオ・スパーズ。
こちらは逆に22年連続でプレイオフ出場をしている常連チームです。
昨年は1回戦でウォリアーズと戦い敗退しましたが、今年からデマー・デローザンがチームに加わり新エースとしてチームを牽引します。
レギュラーシーズンでの直接対決は2勝2敗の五分でした。
今季躍進の原動力:ニコラ・ヨキッチ
今シーズン、ナゲッツがウエスタン2位まで上り詰めた原動力は、やはりヨキッチの成長でしょう。
センターながら平均得点20,1点、アシスト7,3、リバウンド10,9と全てでチームリーダーとなりました。
更に今シーズンはシュートミス、ターンオーバーなしでトリプル・ダブルを達成するなど勢いは増すばかりです。
パスが上手いヨキッチは、周りも生かす事が出来るので抑えるには非常に厄介な選手です。
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キャリア3年目となるジャマール・マレーも成長著しく絶好調です。
プレイオフ経験のあるベテランのミルサップがいるのも大きいです。
センターを中心としたナゲッツが、プレイオフでも好調を維持し勝ち上がれるか楽しみです。
悔しさをバネに結果を出したいデマー・デローザン
今シーズン、カワイ・レナードとのトレードでスパーズに移籍したデマー・デローザン。
エースでありながら、ラプターズから放出される形になり見返してやりたいという気持ちは当然強い筈です。
またスパーズはレナード、パーカー、ダニー・グリーンが移籍しマヌ・ジノビリが引退した事で昨年と比べるとチームが大きく変わりました。
今シーズン、デローザンのワキを固めるのは、ビッグマンのラマーカス・オルドリッジやデリック・ホワイト、ブリン・フォーブスなどの面々です。
勝利に燃えるデローザンが、新生スパーズを引っ張ります。
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これぞプレイオフ!一進一退の攻防戦
ファーストラウンドでは、唯一第7戦までもつれたカードになりました。
ナゲッツホームで始まった第1戦は1Qからスパーズがリードを奪い試合を進めますが、4Qにナゲッツが猛攻を見せ1点差まで追い詰めます。
しかし、終了間際にホワイトがマレーからスティールを奪い勝利。
ヨキッチはトリプル・ダブルを記録したものの10得点に終わりました。
第2戦も同様に序盤からスパーズがリードを保ち4Qを迎えますが、この日は1戦でミスを犯したマレーが勝負所で3ポイントを沈め勝利に貢献しました。
ナゲッツは4選手が20点以上を記録し、スパーズはデローザンがチームハイの31点を挙げました。
スパーズのホームで行われた第3戦はスパーズのホワイトが36点フィールドゴール率71,4%の大活躍を見せるとデローザンも25得点と続き快勝。
続く第4戦はナゲッツが意地を見せます。
1Qこそ12点差を付けられますが、2,3Qで一気に攻め込むと3ポイントも高確率で決まり、そのまま流れを譲らず14点差をつけて勝利しシリーズをタイに持ち込みます。
この日ヨキッチは29得点12リバウンドのダブル・ダブルを記録、マレーも24点を挙げました。
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新星VS古豪!第7戦で決着
ナゲッツホームに戻った第5戦は、ナゲッツがシリーズで初めて1Qをリードして終わると3Q終了時には20点以上の差をつけました。
試合はそのままナゲッツが完勝しました。
この日ナゲッツはチームのフィールドゴールが50%とよく決まりマレーの23得点を含む7人が2ケタ得点を挙げました。
ヨキッチはダブル・ダブルを記録しディフェンスでも活躍を見せチームを勝利に導きました。
逆にスパーズは3ポイントが20%台と低く、オルドリッジ、デローザンが17得点ずつと活躍できず後が無くなってしまいました。
スパーズのホームに変わった第6戦はオルドリッジ、デローザンが5戦の借りを返すかのように2人で51得点を挙げると、ベテランのルディ・ゲイも19点を挙げチームのフィールドゴールは57%を記録しました。
試合は3Qまで互角な戦いを見せていましたが、4Qにスパーズが連続得点の猛攻で突き放し30対18と圧倒し勝利。再びシリーズをタイに戻します。
ナゲッツはヨキッチが43得点12リバウンド9アシストと大暴れし、ペイントエリア内の得点は72対36とダブルスコアを付けましたが、3ポイントの確率が25%とアウトサイドのシュートが振るわず敗北となりました。バスケットの深さや難しさを感じた試合でした。
最後の戦いとなった第7戦。
ホームのナゲッツは序盤から激しいディフェンスでスパーズに得点を許さず前半を34点に抑えます。
しかし、オフェンスではシュート確率を伸ばせず47点で折り返します。
後半は一転、シュートの入れ合いになりますが互いに確率が悪く得点が伸びません。
それでも勝利を手に入れたい両チーム、スパーズはフォーブス、ゲイが果敢に攻め得点を挙げればナゲッツはマレーが得点を重ねます。
ゲームは終盤にスパーズが2点差まで追い詰めるものの最後はマレーがフローターショットを決め試合終了。
ナゲッツがセカンドラウンド進出を決めました。
この日ヨキッチは苦しみながらもトリプル・ダブル記録しました。スパーズは、オルドリッジ、デローザンが合わせて35点と厳しいディフェンスの前に得点を伸ばせませんでした。
意地がぶつかり合った第7戦のヒーローは、やはりマレーだったと思います。
ディフェンス対決となった試合でチームハイの23得点を挙げましたし、勝負を決めたフローターも若手らしからぬ落ち着きでした。
スパーズでは、ベテランのゲイが活躍を見せてくれました。
チームの得点が停滞すると、体を張りながらフリースローをもらいにいき流れを変えました。
それに続くようにフォーブスが得点を重ねていきましたし、仕事が出来るベテランがベンチに控えている心強さを感じました。
試合結果
※日付は日本時間
第1戦4月14日
(Home) ナゲッツ 96-101 スパーズ (Away)
第2戦4月17日
(Home) ナゲッツ 114−105スパーズ(Away)
第3戦4月19日
(Away) ナゲッツ 108-118 スパーズ(Home)
第4戦4月21日
(Away) ナゲッツ 117-103 スパーズ (Home)
第5戦4月24日
(Home) ナゲッツ 108-90スパーズ (Away)
第6戦4月26日
(Away) ナゲッツ103-120スパーズ(Home)
第7戦4月28日
(Home) ナゲッツ90-86スパーズ (Away)
ナゲッツ4-3スパーズ
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