バスケットボールにおいて、何秒あれば逆転できるでしょうか?
10秒? 5秒? いやいや、2秒あれば十分なんです。
残り6秒でシュートを決めて喜んでいたチームが、残り2秒で逆転負けした試合がありました。
神奈川県の関東大会予選で見た、あるセットプレーを使った大逆転劇!
関東大会の神奈川県大会最終日。
女子の3位決定戦、旭–横浜清風戦が行われました。
その試合は残り数秒まで試合が決しない大接戦の試合となりました。
試合はシーソーゲームの中、終盤へ。
67–66で旭リード。
時間は残り6秒で横浜清風ボールからリスタート。
横浜清風#15がジャンプシュートを決めて67–68と逆転!
すかさず旭がタイムアウトを請求。
残り2秒で旭ボールのサイドスローインからスタートという場面。
ここで旭が、見事な「スペインピック」を見せました。
トップの位置にいる選手に#7がアップスクリーン。
と同時に、その#7に、さらに#5がアップスクリーン。
#7がロールしてゴール下に走り込む。
サイドから直接、#7にパスが渡り、#7がゴール下シュートを決めて再逆転!!
残り1秒ほどですが、横浜清風は得点できず、69–68で試合終了となったのです。
女子3位決定戦、旭-清風ラスト1分の攻防。 pic.twitter.com/yeOhReOIjI
— ムー (@mmmuuu_1) 2019年5月6日
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なぜ、「スペインピック」と呼ばれるのか
一見、UCLAカットの変形版のように見えますが、ピックを2連続でかけてロールしています。
Pick & Pick & Rollといった感じでしょうか。
この戦術はスペイン代表が考案したことから
「スペインピック」
と呼ばれるようになりました。
以来、NBAでも色々なチームが、この「スペインピック」を取り入れ、大流行したのです。
全世界で大流行してるセットが更に最強になってしまった件
「スペインピック」は
①ゴール下に合わせるパターン
②ボールマンが自らペネトレイトするパターン
③アップスクリーンをかけにいった選手が開いてスリーポイントシュートを打つパターン
があります。
サイドスローインから始まるので、②はあり得ません。すると、①か③かになります。③の場合、シュートが外れる可能性が高まりますので、残り時間を考えても、シュートの確率が高い①がベスト。
残り2秒で見事に戦術を遂行した旭の選手たちに拍手を送りたいです。
そして、それを準備していた指導者も素晴らしいと思いました。
おそらく、あのセットプレイも練習していたはずです。
さすが、百戦錬磨の講武先生といったところでしょう。
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