NBA開幕から1ヶ月2019年ドラフト上位組の活躍を分析「ジャ・モラント」

NBA開幕から約1ヶ月が経過しました。

2019年ドラフト上位組の活躍を分析していきたいと思います。

 

ジャ・モラント

ポジション  ポイントガード

生年月日   1999年8月10日

年齢     20歳

身長     190cm

体重     79kg

大学     マレー州立大学

ドラフト   全体2位

所属     メンフィス・グリズリーズ

 

全身バネという言葉がピッタリ当てはまるモラントは、しなやかで身体能力の高い選手です。

ドラフト1位のザイオンがまさかの離脱で新人王の最右翼に躍り出ました。

この記事ではモラントの特徴や新人王の可能性、今後の展望を分析していきます。

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「ジャ・モラント」これまでの経歴

高校時代には特別目立った成績を残していないモラントが、脚光を浴びるようになったのがマレー州立大学に入り2年目でした。

チームの中心になったモラントは、1試合で38得点挙げたのを皮切りに得点・アシストを量産し続け1年目の平均12.7得点、6.3アシストを大きく上回る平均20得点&10アシストを記録しました。

このスタッツはNCAA史上初の記録です。

また、NCAAトーナメントで史上8人目となるトリプル・ダブルも達成しアシスト王、カンファレンスMVPにも選ばれました。

その後ドラフトにてグリズリーズから全体2指名を受けNBA入りを果たしました。

特徴・プレイスタイル

 モラントの強みは突破力とアシスト力です。

ポイントガードなのでドリブル技術やハンドリングの上手さはもちろんの事、スピード・緩急・独特なタイミングを駆使してディフェンスを抜き去ります。

更に、視野の広さを生かした精度の高いパスも魅力の1つです。

ドライブでディフェンスを引き付けながらアウトサイドにスキップパスを流したり、ビッグマンに合わせるのが得意でアシストを量産していきます。

身体能力の高さから繰り出すダンクやアウトサイドシュートの上手さも持ち合わせたオールラウンダーです。

止まらぬ快進撃

怪我の影響でサマーリーグに参加しなかったモラントは、プレシーズンからの始動になり4試合に出場しました。

状態を確かめながらではありましたが、アシストを2ケタ記録する試合もあり平均21.8分、11.3得点、3.5リバウンド、7.7アシストをマークし能力の高さを発揮します。

開幕戦はスターターの出場で25分、14得点、4リバウンド、4アシスト、1スティール、1ブロックを記録すると3試合目のネッツ戦では30得点、9アシストと大暴れ。

フィールドゴール率60%と高確率でした。

その後も当たり前のように20点以上重ねる試合も多く、同時にアシスト数も積み重ねていきます。

(平均スタッツは2019年11月13日現在)

 

出場時間27.5分、18.3得点、5.8アシスト、3.3リバウンド、1スティール。

フィールドゴール率48.3%、3ポイント率44.4%、フリースロー率73.3%です。

今後の課題・展望

現状では得点、アシストで他の選手を圧倒しているモラント。

出場時間が27分台ながら全てのスタッツをバランスよく重ねています。

 

チームは、オフにマイク・コンリーを放出した事で再建期に突入しバレット同様に自由を与えられているモラント。

それに応えるようにゲームを組み立て、同じく期待されているジャレン・ジャクソンと合わせのプレイも見られるようになってきました。

 

今後の課題は大学時代から言われているターンオーバーです。

これまでに1試合平均4回と大学時代から変わっていません。

ドライブを仕掛ける回数が多くアシストも多い選手なので、どうしても増えてしまうのは仕方ないと思いますが、もう少し減らしていきたいポイントです。

 

新人王の可能性

総合的に考えると現状では新人王に1番近い選手だと思います。

スタッツは偏ることなく平均的に記録していますし、シュート確率やパフォーマンスに波が無いのも大きな材料です。

攻撃的なポイントガードというのも特徴で、オフェンス時は常にボールを持ちながらドリブル、シュート、パスなど全ての起点になりチームを牽引できます。

新人王を獲った昨年のルカ・ドンチッチや、一昨年のベン・シモンズを見ても分かるように近年は自分で攻撃を組み立てられるタイプの選手が選ばれる傾向にあります。

今年で言えばイメージに1番近いタイプはモラントでしょう。