現在サクラメント・キングスのセンターとして活躍するアレックス・レンは、213cmというサイズを持つ大型のウクライナ出身センターだ。
ウクライナ出身選手としては史上2人目となる1巡指名を受け、全体5位でフェニックス・サンズに入団した将来有望な選出だ。
ポテンシャルは秘める中堅センター
現在26歳のアレックス・レンはすでにNBA6シーズンを経験しておりキャリアも折り返しに近ずいてきている。
しかし213cmと高い身長を持ち合わせながら攻守両面であまり結果を残せないでいるのが現状だ。
若干積極性にかけているのと、他の先発級センターに比べパワー技術両面で劣っているのが難点である。
大学時代には当時No.1ドラフト間違いなしと言われていたナーレンズ・ノエルを4点に抑えつつ自身は23得点12リバウンドを記録したこともあるが、当時のインパクトにはやや劣っている。
パワーはともかく213cmの身長にミドルやゴール下での小技の数と精度が上がれば、マルク・ガソルやヨナス・バランチュナスなどヨーロッパを代表するセンターたちの様な柔軟な選手になれるはずだ
先発の座は手にできるのか?
正直なところ現在のままでは先発を務めるのは難しいだろう。
今期キングスに移籍したばかりということもあり、ポジションどりやチームにあった動きもまだぎこちなく柔軟にプレイしている様にはあまり見えない。
下の動画でも見れる様に、仲間から動きの指示をされる場面も多々ある。
つまり先発の座を手に入れるためにはチームのシステムに素早く順応する頭脳も必要ということだ。
また先ほどもいった通り、積極性にかけるのと相手に囲まれたなかでシュートを決めきれるタフさにかけているため、それが先発から遠ざかる要因にもなっているのだろう。
海外行きの可能性も…
もし現在の立ち位置が30代まで続けば、より活躍が見込める海外リーグに移籍する可能性も十分ある。
実際にNBAのプレーで満足の行かなかった多くの選手がNBAより難易度の低い中国リーグやユーロリーグに行き、そこでスター選手になる例は多々ある。
現時点でのキャリア平均は8.0得点6.3リバウンド1.0ブロックと並の選手レベルであり、今後数字的にも結果を残す必要があるのは事実だ。
サンズから移籍してからというもの居住先が安定しない彼の居場所は危うくなっているため、それを避けるためにも今後さらに成長を見せチームにアピールする必要があるだろう。
ティム・ダンカンとケビン・ガーネットに憧れ21番をつけているが、その番号のユニフォームがより似合う選手になることを期待している。
【文:Kenshin】