今期クリス・ポールの控えながら得点源として素晴らしい活躍を見せているデニス・シュルーダー。
以前にもまして安定感があり、近頃サンダーが勝ち星をあげている要因の1人だ。
先発として活躍していたアトランタ時代から一転、シックスマンとして起用されることがメインになったが彼の活躍に変わりはない。
20得点を連発する2019-20シーズン
ベンチ出場ながらシックスマンとして平均31分と長い出場時間を確保しているシュルーダーは、近頃の試合では20得点越えの試合も多い。
12月6日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦では残り1.1秒でスティーブン・アダムズのロングパスから同点になるシュートを決め勝利に導く活躍も見せている。
得点に優れた彼はチームの中でもダニロ・ガリナリ、シャイ・ギルジャスアレキサンダー(両選手ともに現時点で平均19.3得点を記録)につぎ3番目に得点率が高い。
現在は平均18.8得点4.0アシストを記録しており、彼以外にベンチに経験者が多くないサンダーの控えの層の薄さを大きくカバーし、サンダーの勝ち星の原動力になっている。
スタメン級の控えプレイヤー
控えといっても元々アトランタ・ホークスでは先発ガードとして平均19得点に加え、キャリアハイの41得点をあげたこともある選手だ。
また彼は世界大会のU-17とU-20でも活躍しており、2013年にドラフト指名を受ける前からドイツ代表選手として活躍していた経験もある。
クリス・ポールの代わりを十分補える選手にまで成長した彼は今ではサンダーに欠かせない貴重な選手だ。
さらにデビューから3シーズンまでの間は206試合中190試合を6番目7番目の選手として途中出場していた経験もあるため、シックスマンの役割にも抵抗なく順応するチームの重要な役割を担う選手なのだ。
得点メインのコンボガード
プレイスタイルはベンチ出場から得点面でチームの流れを変えられる得点型ポイントガード。
FG率0.470のうち2P率0.517と高く、ドライブからのレイアップやミドルレンジの得点を中心としており、また3ポイントも現在60試合の出場で114/299本で0.381と申し分ない成績を残している。
ディフェンス面でも高い能力を見せており、コートの高い位置から相手の動きを封じることでボールの動きを止められるロックダウンディフェンダーだ。
今後また先発起用のあるチームに移籍する可能性もなくはないが、当分の間はサンダーの一員としてクリス・ポールらとともに初優勝を目指してもらいたい。