アメリカ国内からでなく、海外の選手も多数ドラフト指名されるようになった昨今のNBA。
2020年のドラフト候補にもやはり、海外リーグで活躍しているプレイヤーが多々います。
今回は若きイスラエルの至宝「デニ・アブディヤ」について書いてみようと思います。
上位で指名が予測される「デニ・アブディヤ」
イスラエルでぷれいをしている「デニ・アブディヤ」という選手が、NBAドラフト2020で上位指名が予想されているようです。
身長205センチと恵まれた体格で、ポイントガードからスモールフォワードまでをこなす、万能型のプレイヤーです。
父は、ユーゴスラビア代表でも活躍したパワーフォワードで1982年の世界選手権で銅メダルを獲得したようです。
ちなみに、母は、元陸上選手とのことです。
しかし、デニ・アブディヤは子供の時にサッカーをやっていたらしいです。
なぜかたったの2年間。
その後、8歳の時に地元のバスケットボールクラブに入団したようです。
その後、なんと16歳でプロ契約を結び、順調なバスケットボール人生を歩みだしたのです。
プロでの苦悩
「順風満帆」
この言葉がピッタリなイメージがありますが、本人は、プロの世界に馴染むのに最初は苦労していたようです。
しかし、その厳しい状況下で、デニ・アブディヤは成長をしていきました。
チームでのトレーニングのほかに、自身にコーチを付け、技術面、ゲームにインパクトを与えるコツ、メンタル面など、真剣にバスケットボールと向き合ったようです。
2018年の欧州選手権で一気に注目選手へ
デニ・アブディヤが世界で注目されるようになったのは、2018年にドイツで行なわれたU20欧州選手権のようです。
当時17歳ながら主力選手として試合に出場し、平均12.7点、6.4リバウンドという成績でチームを優勝に導き、大会ベストチームに選出されました。
2019年もU20欧州選手権に出場し、平均18.4点、8.3リバウンド、5.3アシストと、さらに成長を見せ、イスラエルを初の大会連覇に導き、デニ・アブディヤは大会MVPを獲得しました。
当然ですが、今後はイスラエルのフル代表としても、チームの中心として活躍してくれる事を期待されています。
ユーロリーグでは、15試合に出場し、平均12.4分のプレータイムで2.8点、2.5リバウンド、 1.2アシストと、これだけを見ると、不満が残る数字かもしれませんが、現在所属しているチームは、上位を狙うチームで、ヘッドコーチいわく
「10代の選手が試合に出ること自体が普通のことではない」
とコメントしています。
伸びしろのある選手なので上位指名に期待!
現在19歳で、確かにまだプロとしての実績は乏しいかもしれません。
ただ、U20での活躍や、イスラエルのバスケットボール界からの期待、また、本人の努力や、ここまでの成長スピードなどを考えると、NBAで学び、経験をする事によって、さらに成長する事は間違いないと思います。
ユーロリーグで19歳の時にMVPを獲得し、NBA入りをしたルカ・ドンチッチと比べる人もいると思います。
確かに、現段階ではルカ・ドンチッチよりも見劣りする感じはありますが、あくまでルカ・ドンチッチは特別なのではないかと思っています。
成長速度がルカ・ドンチッチに追いつかなくても、自分のプレイスタイルや信念をしっかりもって、努力をしてくれれば、必ずNBAでも成功できる逸材である事は間違いないと思います。
「イスラエルの至宝」
デニ・アブディヤに期待したいと思います。