NBA2019-20シーズンプレイオフ ファーストラウンド(イースタン)   ボストン・セルティックス(3)vsフィラデルフィア・76ers(6)

昨シーズンはカンファレンス準決勝でバックスに敗れたセルティックス。

今シーズンは新たな司令塔にケンバ・ウォーカーを迎えバランスの取れたチームになりレギュラーシーズンを3位で終えました。

今季は怪我人が多かった事もあり6位に終わったシクサーズ。

昨シーズンは優勝したラプターズと第7戦まで戦いあと一歩の所まで追い詰めましたが、劇的なブザービーターで敗れました。

昨シーズンの悔しさをバネに初戦突破を狙います。

レギュラーシーズンの対戦はセルティックス1勝、シクサーズ3勝でした。

 

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ヘルシーな状態で臨むセルティックス

チーム生え抜きで新たなエースに成長したジェイソン・テイタムや今季大幅にスタッツを上げたジェイレン・ブラウン、調子を取り戻したゴードン・ヘイワード。

更にカイリー・アービングと入れ替わりで加入したケンバ・ウォーカーを含め堅守と攻撃力に磨きがかかり、ベンチにはマーカス・スマートやビッグマンのエネス・カンターが控えます。

順位決定戦から目立った故障者を出さずフレッシュな状態でプレイオフ1回戦を迎えます。

対照的に大黒柱を欠くシクサーズ

広いシュートエリアとゴール下でのパワフルさを兼ね備えリーグトップクラスのビッグマンであるジョエル・エンビードと大型司令塔として得点・アシスト・ゲームメイクでチームを引っ張るベン・シモンズ。2枚看板を軸に戦うシクサーズですが、順位決定戦の途中にシモンズが左膝蓋骨の亜脱臼により戦線離脱した為、司令塔不在で臨む厳しいシリーズとなりました。

毎年怪我に苦しむエンビードも万全なコンディションとは言えずトバイアス・ハリスを筆頭にチームの総合力が試されます。

3選手が平均20得点以上を挙げる活躍

シリーズは第1戦から終盤までもつれる接戦になります。

3クォーター終了時点でシクサーズがリードしますが、セルティックスはブロックショットなどディフェンスで応対し0-9のランを見せます。

更に効果的なフリースローも連続でゲットし逆転勝利を挙げました。

2戦は前半こそシクサーズにリードを許しましたが後半だけで63対44と圧倒し連勝。

3戦では互いにシュート確率が悪く接戦のロースコアゲームになりますが、ディフェンス力で勝るセルティックスは守備を引き締め4クォーター終盤に10連続得点を挙げシリーズに王手をかけます。

4戦目も接戦になりましたが3クォーター終盤にディフェンスから連続12得点に繋げ、4クォーターには追い上げられますがキッチリ逃げ切り1回戦をスイープで勝利しました。

スイープとは言え決して楽な試合ではありませんでしたが、要所で光ったディフェンスから得点を重ねられたのが勝因でありセルティックスの強みです。

また、ウォーカー、テイタム、ジェイレン・ブラウンが平均20得点以上をマークしています。

しかし、第1戦の途中に平均17.5得点、6.7リバウンド、4.1アシストを記録していたゴードン・ヘイワードが右足首を負傷し4週間の戦線離脱となりました。

孤軍奮闘するもスイープ負け

シリーズ第4戦の後会見で

「失望しているし、後悔はたくさんある。」

と語ったエンビード。

第2戦以外は8点差以内の敗北と決して勝利に届かない内容では無かっただけに悔しさの残る試合になりました。

第1戦ではチームのターンオーバーが18と多く、大事な場面でボールをロストしてしまうシーンが見られました。

また、セルティックスのスティールが12という数字を見てもボールを奪われ過ぎなのが分かります。

第2戦以降はターンオーバー・被スティールは減りましたが、スリーポイント率が全て26%以下と低確率でチームの最多得点も第4戦の106点とレギュラーシーズンの平均を下回っています。

特にチーム2位のスコアラーであるハリスはスリーポイント率13.3%と壊滅的で得点数も落ちていました。

セルティックスのディフェンスが良い事も確かですが、あまりに寂しい数字ではないでしょうか。

結局エンビードが平均30点、12.3リバウンドと孤軍奮闘しましたが、大きな援護射撃がもらえずシモンズ不在がそのまま戦力に反映される形となりました。

新エースが貫禄を見せつける

 1回戦で活躍を見せてくれたのはやはり新エースでした。

1戦では32点13リバウンド、2戦では33点、4戦では28点15リバウンドを記録。

更にフィールドゴール率48.7%、3ポイント率45.2%と高確率で、ブロック数も2.3をマークするなどパフォーマンスにも安定感があり貫禄も出てきています。

次戦では上り調子だったヘイワードの欠場が決まっているのでウォーカー、テイタム、ブラウンンに加えマーカス・スマートやダニエル・タイスの得点力も必要になってきます。

 

シクサーズは相棒で司令塔でもあるシモンズを失いチームメイトの調子が上がらない中、エンビードがエースとして出来る限りの仕事はこなしたと思います。

今シーズンの敗退が決まりチームは早くもブレット・ブラウンHCを解任しました。

来シーズンに向けてチーム再建に踏み切るならばエンビード、シモンズのどちらかを放出する事は間違いないでしょう。

7年チームを率いたHCを解任した以上、それなりに大きな動きがあると思いますが果たしてどうなるでしょうか。

 

コロナウイルスの影響により同一会場で開催の為、ホーム&アウェイがありません

 

日付は日本時間

 

第1戦8月18日

セルティックス109-101 シクサーズ

 

第2戦8月20日

セルティックス128-101 シクサーズ

 

第3戦8月22日

セルティックス102-94 シクサーズ

 

第4戦8月24日

セルティックス110-106 シクサーズ

 

セルティックス4-0 シクサーズ