NBA2019-20シーズンプレイオフ ファーストラウンド(イースタン) トロント・ラプターズ(2)vsブルックリン・ネッツ(7)

レギュラーシーズンを2位で終了したラプターズ。

昨季は球団初・アメリカ以外に本拠地を構えるチームとして初となる優勝を飾りディフェンディングチャンピオンとして臨むシーズンとなりました。

 

昨シーズンは1回戦で敗れたものの久々のプレイオフ進出となったネッツ。

今シーズンは大型補強を行うも怪我で主力が欠場する苦しいシーズンとなりましたが、粘り強さを武器にイースタン・カンファレンス7位で終了しプレイオフを掴みました。

レギュラーシーズンでの対戦はラプターズ3勝、ネッツ1勝でした。

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下馬評を覆す王者の意地

ラプターズは昨シーズンの優勝チームですが、エースとして活躍しファイナルMVPを受賞したカワイ・レナードやシューターのダニー・グリーンが退団。

オフにはその穴を埋めるような補強も行えず弱体化を懸念する声も多くありました。

しかし、レギュラーシーズンでは怪我人を出しながらも失点数リーグ1位というディフェンス力を武器にチーム一丸で戦い、終わってみれば昨シーズンと同じ順位を確保しプレイオフに挑みます。

怪我人と不参加の選手で戦力ダウン

ネッツはオフにケビン・デュラント、カイリー・アービングを獲得し、代わりに昨シーズンエースだったディアンジェロ・ラッセルを放出しました。

しかしデュラントは怪我で全休が決まっていて、アービングはシーズン途中に負傷離脱。

更には今シーズンチームを牽引したスペンサー・ディンウィディー、ディアンドレ・ジョーダン、ウィルソン・チャンドラーなど主力が怪我やコロナウイルスによりプレイオフ欠場が決まっており戦力ダウンは必至です。

盤石の安定感で付け入る隙を与えずネッツを一蹴

ラプターズは第1戦からシューティングガードのフレッド・バンブリートが大活躍を見せます。

レギュラーシーズンでは平均17.6点のバンブリートがゲームハイの30得点を挙げアシストも11を記録。

スリーポイントは10本放って8本成功と手が付けられません。

他にもベンチメンバーのサージ・イバカが22点など7人が2ケタ得点を挙げ合計134点で圧勝。

続く2戦3戦もバンブリートは20点以上、イバカも4試合中3試合で20点以上を挙げるなど6人が4試合平均2ケタ得点をマークしています。

最終戦ではネッツの選手の集中力が切れた事もあり150得点を挙げましたが122得点を献上する大味な試合になりました。

4戦全てで危なげない試合を見せ、以外にも初めてとなるスイープとなったラプターズですが、第4戦の序盤で左足首の捻挫を負ったカイル・ラウリーが負傷退場となりました。

次戦の出場は不透明になっていますが、チームの中心選手であり攻守で活躍するラウリーなだけに怪我の具合が心配されます。

終盤になるに連れ顕著となったチーム力

勢いに乗る為にも第1戦を勝ちたかったネッツですが1クォーターから37対20と出鼻をくじかれます。

それでも3クォーター終了時には9点差まで詰めましたが4クォーターに39点取られ敗退。

4クォーターまでリードして迎えた第2戦もバリエーション豊かな攻撃に対応出来ず逆転負けするなど終盤に力の差を見せつけられてしまいました。

3.4戦ではジョー・ハリスも欠場となった事で1度もリードできず完敗となっています。

とはいえネッツの出来が良い悪いといったレベルの話ではなく、選手を見比べても分かるように単純に出場している戦力が違い過ぎただけの話です。

今季リーグ2位のベストメンバーに対しリーグ7位になったとはいえ20得点挙げていたスコアリーダーやリバウンダー、ベテランのベンチメンバーがいない訳ですから、どうしようもない結果と言えるでしょう。

バンブリートの活躍に今後も期待

ラプターズは1回戦に関してはバンブリートがMVPでしょう。

確かにネッツの戦力的にも楽な部分はあったかもしれませんが、スコアリーダーの平均21.2得点、7.8アシスト、4リバウンドは立派な数字です。

また、平均19.2点のイバカにしても平均17.5点のノーマン・パウエルにしてもベンチメンバーを合わせ日替わりで活躍できる選手がいるのはラプターズの1番の強みでしょう。

 

ネッツはスタッツから考えれば平均20.2点、9.5アシストとダブル・ダブル級の数字を記録したキャリス・ルバートですが、得点・リバウンドでダブル・ダブルを記録したジャレット・アレン、プレイオフでスターター起用され平均16点を記録したティモテイ・ルワウなど多くの選手が活躍したと思います。

来シーズンはデュラント、アービングが加わり別物のチームになるでしょうが、今季プレイオフで戦った経験が大きく活きる選手も多い筈です。

 

コロナウイルスの影響により同一会場で開催の為、ホーム&アウェイがありません

 

日付は日本時間

 

第1戦8月18日

ラプターズ134-110ネッツ

 

第2戦8月20日

ラプターズ104-99ネッツ

 

第3戦8月22日

ラプターズ117-92ネッツ

 

第4戦8月24日

ラプターズ150-122ネッツ

 

ラプターズ4-0ネッツ