第4戦はヒートのアデバヨが2試合ぶりに復帰し、3戦の勢いのまま連勝を狙いましたが勝負所でシュートが決まらず敗戦。
レイカーズはデュオ以外の選手が終盤に得点を重ね躍動し、あと1勝でチャンピオンリングを手に入れる所まで辿り着きました。
後がないヒートとしてはバトラーの得点力やチーム全体のスリーポイント確率、ゴールに近いポジションで点数を挙げられるかが大きなポイントになりそうです。
第5戦
1quarter
序盤はヒートのアデバヨ、バトラー、ヒーローが得点を挙げるとレイカーズはレブロン、グリーン、コールドウェル・ポープが点数を重ねます。
この日もレイカーズはゴール下で得点を重ねるとディフェンスでもプレッシャーを与えヒートのアタックを阻止します。
それでもヒートはレイカーズの隙やミスを見逃さず得点を重ね付かず離れずの展開に。
互いにディフェンシブな戦いになりシュート確率がイマイチ伸びなかった1Qは25-24とヒートの1点リードで終えます。
2quarter
開始直後にヒートはケンドリックがスリーポイントを決め、スティールからの速攻などで連続得点を挙げリードを広げます。
レイカーズは得点やリバウンドでリズムを生み出すケンドリックに手を焼きますが、この日6-9とスリーポイントが好調だったレブロンが立て続けに決め食らい付きます。
しかし今度はバトラーが得点を重ねると残り5分で11点差を付けます。
終盤にはコールドウェル・ポープやレブロン、クーズマなどが猛攻を見せ点差を縮めますが終了間際にバトラーがスリーポイントを沈め35-32の3点リードで終え60-56で後半に向かいます。
3quarter
勝利した3戦と同じくヒートがリードした状態で迎えた3Qはクラウダーのスリーポイントからスタートします。
レイカーズもすぐさまコールドウェル・ポープとデイビスが連続スリーポイントで反撃。
その後もヒートはダンカン、レイカーズはレブロン、コールドウェル・ポープと互いにスリーポイントの応酬となります。
しかし中盤からは両チームともターンオーバーが増えるとディフェンスの厳しさも相まって得点が中々増えていきません。
終盤ヒートはダンカンがタフなスリーポイントからバスケットカウントも含め4点を挙げると、レイカーズはデイビスがファウルを誘いフリースローで得点を挙げますが28-26と3Qもヒートがリードして終了します。
4quarter
ヒートが6点リードして迎えた最終Qはスリーポイントが絶好調のダンカンの得点からスタート。
レイカーズはレブロンとグリーンがスリーポイント、デイビスはフリースローで加点すると今度はケンドリックがスリーポイントを沈め互いに一歩も譲りません。
しかし中盤に差し掛かるとヒートのアウトサイドシュートが入らなくなり、デイビスの得点からコールドウェル・ポープのスリーポイントでレイカーズが逆転します。
負けたら終わりのヒートは激しいディフェンスから攻撃に繋げアデバヨ、ダンカンの得点で再び逆転。
その後得点を入れ合い同点で迎えた残り2分からは、バトラーがジャンプシュートを決めればレブロンがペネトレイトからバスケットカウントとエースが点を取り合います。
ヒート1点ビハインドの残り20秒ではバトラーがインサイドにアタックするとフリースローを獲得し1点リードに変わります。
レイカーズはラストポゼッションでレブロンがマークを引き付けグリーンがスリーポイントを放ちますがリングに嫌われ勝負あり。
ギリギリの所でレイカーズに競り勝ったヒートが2勝目を挙げました。
疲労困憊のエースが再び大活躍
絶体絶命の状態から貴重な2勝目を掴み取ったヒート。
第3戦と同様に序盤からリードを奪うと、追い付かれるシーンもありましたが得意のスリーポイントで跳ね返し粘り強さを発揮しました。
中でも47分間出場し35点12リバウンド11アシストと再びトリプルダブルを叩き出したバトラーの活躍は素晴らしく、試合終盤には1人で得点を重ねエースとしての姿を見せつけました。
また、レブロンやデイビスにマッチアップする時間帯も多く5スティール1ブロックとディフェンスでも大きく貢献しています。
しかしながら5戦はバトラー、クラウダー、ダンカン、ヒーロー、アデバヨ、イグダーラ、ケンドリックの7人で試合を戦っており、ほぼフル稼働しているバトラーは終盤に疲れ切ってうなだれる場面もあるなど体力面での不安も残しています。
レブロンが40点を挙げたものの・・・
レイカーズは王手をかけて臨んだ第5戦でしたが最後まで競っていたものの一歩及ばず敗戦となりました。
敗れた3戦ほどイージーなターンオーバーも無くファウルトラブルもありませんでした。
また、フィールドゴール率やスリーポイント率も平均的な数字でリバウンドやペイント内ポイントではヒート上回り、ファストブレイクポイントでは圧倒しています。
レブロンは40点、デイビスも28点を挙げていてヒートのディフェンスに抑え込まれていた訳ではありません。
ベンチメンバーのパフォーマンスは低調でしたが、これまでの試合を見る限り敗因という程ではなくヒートの気迫に押し負けたという表現が妥当かも知れません。
これでシリーズは3勝2敗となったもののレイカーズ有利は揺るぎませんが、仮に6戦を落とすような事があれば勝負は全く分からなくなります。
勝利を引き寄せるダンカンのハイパフォーマンス
ここまでスリーポイント率を含めパフォーマンスに波があったダンカンですが5戦では26点5リバウンドをマーク。
スリーポイントは7-13と53.8%を記録し超タフショットも決めるなど勝利に大きく貢献しました。
負けたら終わりという状況で吹っ切れたのか今まで無かった13本を放つ攻めの姿勢が好転に繋がりました。
6戦でも同じようにチャレンジして欲しいです。
また、ディフェンスはイマイチですがケンドリックも14点と高い得点能力を発揮しました。
やはりバトラーに加え誰かが20点以上を挙げる活躍を見せないとレイカーズを倒すのは厳しいでしょう。
レイカーズ
個人スタッツ
選手 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト |
スターター | (94) | |||
ダニー・グリーン | 24:46 | 8 | 1 | 1 |
コルドウェル ポープ | 31:00 | 16 | 3 | 2 |
アンソニー・デイビス | 42:12 | 28 | 12 | 3 |
レブロン・ジェームズ | 42:51 | 40 | 13 | 7 |
ドワイト・ハワード | 15:25 | 2 | 2 | 0 |
ベンチメンバー | (14) | |||
ラジョン・ロンド | 18:14 | 4 | 5 | 5 |
カイル・クーズマ | 22:09 | 7 | 1 | 0 |
マーキーフ・モリス | 23:33 | 0 | 1 | 0 |
アレックス・カルーソ | 23:46 | 3 | 3 | 3 |
チームスタッツ
フィールドゴール率 | 38-82 | 46.3% |
3ポイント率 | 14-38 | 36.8% |
フリースロー率 | 18-21 | 85.7% |
アシスト | 21 |
リバウンド(オフェンス) | 41(12) |
スティール | 10 |
ブロック | 5 |
ターンオーバー | 15 |
ファウル | 21 |
ペイント内ポイント | 42 |
ヒート
個人スタッツ
選手 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト |
スターター | (97) | |||
タイラー・ヒーロー | 31:36 | 12 | 1 | 3 |
ダンカン・ロビンソン | 37:02 | 26 | 5 | 2 |
ジェイ・クラウダー | 40:47 | 11 | 3 | 1 |
ジミー・バトラー | 47:11 | 35 | 12 | 11 |
バム・アデバヨ | 38:55 | 13 | 4 | 4 |
ベンチメンバー | (14) | |||
アンドレ・イグダーラ | 20:46 | 0 | 6 | 2 |
ケンドリック・ナン | 28:40 | 14 | 4 | 3 |
チームスタッツ
フィールドゴール率 | 38-83 | 45.8% |
3ポイント率 | 14-33 | 42.4% |
フリースロー率 | 21-22 | 95.5% |
アシスト | 26 |
リバウンド(オフェンス) | 35(9) |
スティール | 7 |
ブロック | 3 |
ターンオーバー | 13 |
ファウル | 19 |
ペイント内ポイント | 32 |
会場:アドベントヘルス・アリーナ
TEAM | 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | TOTAL |
レイカーズ | 24 | 32 | 26 | 26 | 108 |
ヒート | 25 | 35 | 28 | 23 | 111 |
レイカーズ3-2ヒート