いよいよ2019年のプレイオフも残すところファイナルだけとなりました。
近4年はウォリアーズ対キャバリアーズの戦いとなっていましたが今年のカードは、ウェスタン・カンファレンスを1位で通過しプレイオフでも安定した強さを見せ勝ち上がってきたウォリアーズとイースタン・カンファレンスを2位で通過しプレイオフでは、シーズン最高勝率を記録したバックスを倒し勝ち上がってきたラプターズとの戦いです。
レギュラーシーズンでの直接対決はラプターズの2勝0敗でした。
なお、レギュラーシーズンの順位ではウォリアーズが上でしたが、勝率で上回ったラプターズにホームコートアドバンテージが与えられます。
ファイナルの展望とポイント
ラプターズは、何といってもレナードがどれだけ得点を伸ばせるかが大きなカギになります。
これまでの試合でも平均で30点以上を高い確率で挙げており、バックス戦ではタイトなディフェンスを受けながらも終盤では勝負を決定づけるシュートを決めています。
しかしウォリアーズはディフェンスが上手い選手が多く、当然レナード対策を仕掛けてくるでしょう。
となればラウリー、シアカムの得点力がマストになってきます。
ここまでの試合では安定感を欠く事が多いだけにタッチを早めに掴みたいですね。
さらに深刻なのはダニー・グリーンで3ポイントが15%台、平均得点も3,5点と全くです。
ディフェンスが良い選手ですが、この数字では出番が減る可能性もあるかもしれません。
そうなれば、引き続きベンチメンバーの爆発力にも期待したいところです。
ウォリアーズとしては、カリー、トンプソンで得点を重ねディフェンスを引き付けながらパスを回しノーマークを作る事、ファストブレイクで得点を挙げる事が理想の展開です。
もう1つのカギは、やはりディフェンスです。
ウォリアーズは、ここまで平均117点以上を記録し100点を下回る試合はありません。
ハイスコアで相手を抑えます。
逆にラプターズは平均得点105点、平均失点99点で相手に100点以上取られた試合は延長戦を除けば6試合あり、その内5試合で負けています。
つまり100得点が勝敗を分ける1つの目安になりそうです。
ウォリアーズはデュラント不在でディフェンス力の非常に高いラプターズ相手にどれだけ得点を挙げられるか、ラプターズはデュラント不在とホームコートアドバンテージを生かし、ファイナルの戦い方を熟知する王者をどれだけ抑え込めるかがポイントです。
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NBAファイナル第1戦
第1クオーター
大事な試合の入り、ラプターズはここまでシュートの確率が悪いダニー・グリーンにボールを集め打たせていたように感じました。
それに応えるように、この日3本の3ポイントを含む11点を挙げました。
お互いにディフェンスが良く均衡したまま進みます。
ウォリアーズは基本イグダーラをレナードにマークさせ得点を抑えます。
得点ではカリーが確率良くシュートを決めています。
第2クオーター
ウォリアーズは、カズンズが4月16日以来となる試合復帰を果たします。
まだタイムシェアをしながらの出場ですが、ゴール下やアシスト力ではさすがの強さを見せました。
また、ドレイモンド・グリーンがレナードから3つのファウルをもらいますが、自身も3つ犯してしまいます。
更に3ポイントが思うように決まらず波に乗れません。
ラプターズは、レナードがディフェンスに苦しみ得点が伸びませんが、パスカル・シアカムが活躍を見せます。
バックス戦と違いゴール付近でボールを持てるようになると次々と得点を挙げていきます。
結局前半はラプターズが10点リードで折り返します。
第3クオーター
ウォリアーズとしては巻き返しを図りたい後半、カリーが積極的に得点を挙げます。
しかし、カリー、トンプソン以外のロングシュートがなかなか決まってくれません。
更にラプターズはカリー、トンプソン以外に決められるのは、ある程度仕方ないと言わんばかりに徹底して3ポイントを打たせない体制を敷きます。
そして調子の良いシアカムを中心に徐々に点差を広げようとします。
ですが、ズルズル離されないのが王者。
カリーのフリースローやセカンドチャンスポイントを決め食らいつき7点差まで追い上げます。
第4クオーター
始まってすぐにトンプソン、ジェレブコ、カズンズの得点で3点差まで詰めますが、ラプターズはディフェンスを固め耐え凌ぎます。
すると流れは渡さないと言わんばかりにシアカム、レナードが得点を重ねます。
この試合は、両チームともファウルが多く30本以上フリースローを放つという時計が止まる時間が多い試合だった為、ウォリアーズは得意のテンポの速い攻撃を仕掛けらない展開で進んでいきます。
中盤にダニー・グリーンの3ポイントで12点差に開いてからは、シュートの入れ合いになり10点前後のビハインドを最後まで詰められなかったウォリアーズが、初戦を落としラプターズにとっては大きな1勝となりました。
ラプターズのディフェンスがハマった試合に
第1戦は勝負所でラプターズのディフェンス力が光った試合になりました。
先程触れたようにカリー、トンプソンの3ポイントを封じる為にどちらかがボールを持つとダブルチームを仕掛けるシーンが多くありました。
特にカリーに対してはトップの位置からディフェンスを詰めるとドレイモンド・グリーンとのピック&ロールにも対応し得意の形を作らせません。
更にロングシュートの確率が低いドレイモンド・グリーンや基本的に打たないルーニーやリビングストンをゴールから遠ざけた位置でボールを持たせ孤立させます。
本来ならばデュラントがいるので、ディフェンスがもう1人マンマークで付かなければならず今日のようにウォリアーズのオフェンスの流れを止めるのは難しいですが、現状であればこれが最適なディフェンスだったと思います。
結果的にウォリアーズは攻め手が少なくカリーが半ば強引にインサイドに切り込みフリースローで得点を挙げる展開になりました。(もちろん攻め手を欠いた展開でも10点以上の差をあまり付けさせないウォリアーズも凄いんですが。)
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文句なしの活躍だったパスカル・シアカム
いくらディフェンスが良くても得点を取らなければ勝てません。
レナードが厳しいディフェンスに付かれラウリーの調子が上がらなかったこの試合、チームに勝利をもたらしたのはパスカル・シアカムでした。
32得点、8リバウンド、5アシスト、2ブロックとプレイオフキャリアハイの得点をマークします。
序盤からゴール下付近で主導権を握り積極的に得点を挙げると中盤にはマッチアップしていたドレイモンド・グリーンがファウルトラブルになり更に加速。
ミドルレンジも良く決まり終始ウォリアーズをリードしながら優位に試合を進めていきます。
最後までシュートタッチが良かったシアカムは17本中14本と高確率でフィールドゴールを決めました。
ウォリアーズは、カンファレンス・ファイナルから10日(ラプターズは5日)空いた事での試合勘のズレも手伝ってか攻守でミスが目立ちました。
ターンオーバー17という数字自体はパス回しが多いウォリアーズにとって珍しくはないですが、ボールを見ていない味方にパスを出したり、意思疎通が出来ていないミスパスやターンオーバーからのファストブレイクなど内容が悪く失点に繋がってしまいました。
また、ブレイザーズ戦から比べればディフェンスも若干緩かったように感じました。
シアカムにマッチアップしたドレイモンド・グリーンも試合後に
「自分が彼を第1クォーターからリズムに乗せてしまった。責任は自分にある」
「次の試合からは、必ず今日よりも良い形で対応する」
とコメントしています。
王者が第2戦でどのように修正するのか楽しみです。
NBAファイナル第1戦試合結果
(Home)ラプターズ118-109ウォーリアーズ(Away)
ラプターズ1-0ウォーリアーズ
ラプターズ
個人スタッツ
選手 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト |
スターター | (93) | |||
パスカル・シアカム | 40:44 | 32 | 8 | 5 |
カワイ・レナード | 43:03 | 23 | 8 | 5 |
マーク・ガソル | 30:43 | 20 | 7 | 1 |
ダニー・グリーン | 36:14 | 7 | 6 | 9 |
カイル・ラウリー | 30:41 | 11 | 2 | 1 |
ベンチメンバー | (25) | |||
フレッド・バンブリート | 33:06 | 15 | 1 | 2 |
ノーマン・パウエル | 05:35 | 2 | 1 | 0 |
サージ・イバカ | 17:03 | 5 | 3 | 1 |
パトリック・マコウ | 07:50 | 3 | 0 | 1 |
チームスタッツ
フィールドゴール率 | 39-77 | 50.6% |
3ポイント率 | 13-33 | 39.4% |
フリースロー率 | 27-32 | 84.4% |
アシスト | 25 |
リバウンド(オフェンス) | 36(7) |
スティール | 6 |
ブロック | 6 |
ターンオーバー | 10 |
ファウル | 26 |
ペイント内ポイント | 40 |
ウォリアーズ
個人スタッツ
選手 | 出場時間 | 得点 | リバウンド | アシスト |
スターター | (73) | |||
アンドレ・イグダーラ | 29:11 | 6 | 6 | 7 |
ドレイモンド・グリーン | 40:21 | 10 | 10 | 10 |
ジョーダン・ベル | 12:37 | 2 | 3 | 1 |
ステフィン・カリー | 40:15 | 34 | 5 | 5 |
クレイ・トンプソン | 39:19 | 21 | 5 | 1 |
ベンチメンバー | (36) | |||
ケボン・ルーニー | 28:20 | 9 | 3 | 1 |
ショーン・リビングストン | 18:30 | 6 | 4 | 1 |
アロンゾ・マッキニー | 08:26 | 6 | 1 | 0 |
デマーカス・カズンズ | 08:03 | 3 | 0 | 2 |
クイン・クック | 09:17 | 6 | 0 | 1 |
ヨナス・ジェレブコ | 08:35 | 6 | 1 | 0 |
チームスタッツ
フィールドゴール率 | 34-78 | 43.6% |
3ポイント率 | 12-31 | 38.7% |
フリースロー率 | 29-31 | 93.5% |
アシスト | 29 |
リバウンド(オフェンス) | 38(9) |
スティール | 6 |
ブロック | 2 |
ターンオーバー | 17 |
ファウル | 27 |
ペイント内ポイント | 32 |
会場:スコシアバンク・アリーナ(ラプターズホーム)
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