昨シーズンはレブロンの移籍やラブの怪我により19勝63敗という信じられない結果に終わったキャバリアーズ。
ここでは2019-20シーズンの戦力分析をしていきます。
※2019年8月現在
再建期を迎えたキャバリアーズ
2014-15シーズンから4年連続でNBAファイナルに進出したキャバリアーズ。
その中心にいたレブロンが2018-19シーズンの開幕前にレイカーズへ移籍した事で、ラブがエースを務める事になりました。
しかし、開幕してまもなく故障が発生し離脱をするとチームは連敗を重ねます。
するとキャバリアーズはヘッドコーチの解任やジョージ・ヒル、カイルコーバー、J・R・スミスを放出しチームの再建に切り替えました。
期待のルーキー「ダリアス・ガーランド」「ケビン・ポーター Jr.」
現状ではキャバリアーズの補強などに目立った動きがありません。
となれば期待したくなるのは新加入のルーキーです。
1人目はダリアス・ガーランドです。
ドラフト5位で指名された19歳で188cm、79kgのポイントガードです。
父親が元NBA選手という事もあり子供の頃からバスケットを始め高校生の時にはテネシー州の優秀選手の証であるMrバスケットボールに3度選ばれています。
また2018年にはポイントガード部門で全米1位の実力があると評価もされました。
その後バンダービルト大学に進み1年生ながら活躍していましたが、膝の故障により5試合の出場に止まりました。
それでも平均27.8分で16.2点、3.8リバウンド、2.6アシストのフィールドゴール率53.7%、3ポイント率47.8%というスタッツを記録しています。
ガーランドの魅力はボールハンドリングの上手さを生かしたドライブとクイックリリースから放つロングシュートです。
アシスト数は多くありませんがパスセンスは随所で光るものを見せていました。
キャバリアーズはガードが多いですが、割って入れる逸材だと思います。
もう1人はケビン・ポーター Jr.です。
ドラフト30位で指名された19歳で198cm、98kgのシューティングガードです。
南カリフォルニア大学(USC)で1年間プレイし21試合に出場、平均22.1分で9.5点、4リバウンド、1.4アシストを記録しました。
フィールドゴール率は47%、3ポイント率は41%と共に高確率でしたが、何故かフリースローが52%と苦手なようです。
ポーターの魅力はサウスポーから放たれる高確率な3ポイントや身体能力を生かしたダンクなどです。
しかし若さ故か派手なプレイを好む為、ターンオーバーが多くセルフィッシュなプレイに走りがちです。
また、問題児でもあり評価に関しては賛否両論あるようです。
近年では珍しいタイプのルーキーですが、チームを盛り返すにはこんなキャラクターがいても面白いかもしれません。
昨シーズンの途中移籍組にも期待
昨シーズン途中に加入してきたブランドン・ナイト、デラベドーバ、ジョン・ヘンソンにも活躍を期待したい所です。
デラベドーバに関してはキャバリアーズが優勝した時のチームメイトなので問題ないでしょうし、ナイトは昨シーズン前十字靭帯の断裂から復帰を果たしました。
ヘンソンも手首の怪我から復帰するシーズンになります。お互い本調子に戻ればキャバリアーズの大きな武器になるでしょう。
キャバリアーズは再び返り咲けるか?
このままいけばキャバリアーズのスターターはコリン・セクストン、ダリアス・ガーランド、ジェド・オスマン、ラブ、トリスタン・トンプソンになりそうです。
JR・スミスを解雇した事で3ポイントは減りそうですが、大きな穴は無いように感じます。
ベンチにもバランス良く控え選手が揃っています。
ですが、課題を挙げるなら得点力だと思います。
爆発力のあるスコアラーはラブくらいでしょうし平均で20点以上を挙げている選手もいません。
得点力が無くてもディフェンスの良いチームなら問題ありませんが、キャバリアーズはディフェンス力の高いチームではありません。
果たして2019-20シーズンのキャバリアーズは盛り返せるのでしょうか?