NBA2019-20シーズンの戦力分析~ミネソタ・ティンバーウルブズ

一昨年は2004-05シーズン以来のプレイオフ進出を果たしたウルブズでしたが、昨シーズンは36勝46敗でウェスタン・カンファレンス11位に沈みシーズンを終えています。

ここでは2019-20シーズンの戦力分析をしていきます。

※2019年8月現在

 

全チームNBA2019-20戦力分析はこちら

 

twitterやっています!フォローお願いします!

得点源のバトラーがシーズン前半に移籍

 昨年はシーズン前からチームメイトとの関係性の悪化が噂されていたバトラーは、ウルブズにトレードを要求しておりシーズンが開始して間もなくシクサーズへの移籍が決定しました。

それまで10試合に出場していて平均36.1分間、21.3得点、5.2リバウンド、4.3アシスト、2.4スティールを記録していました。

チームは、ヘッドコーチの交代やティーグの怪我による欠場で代役を務めたローズの復活を感じさせる活躍などがありましたが、シーズン後半には怪我人が増えた事もありそのまま順位が上がる事無く終わりました。

主な移籍選手

これまでにウルブズが獲得している選手は、昨シーズン前半にバトラーとのトレードで加入したロバート・コビントンやジョーダン・ベル、シャバズ・ネイピアーです。

コビントンはシクサーズでもスターターを務めていた主力選手ですが、年末の試合で右ひざに骨打撲を負い結果的に残りを全休する形になりました。

それでも22試合にスターターで出場し1試合平均14.5点、5.7リバウンド、1.5アシスト、2.3スティール、1.1ブロックを記録しています。

3ポイントを含めた得点力のある選手ですが、1番の魅力はスタッツで分かるようにディフェンス力です。2018年にはNBAオールディフェンシブチームの1stチームに選出されています。

ネイピアーは、昨シーズンネッツでディアンジェロ・ラッセルの控えガードとして56試合に出場し9.4点、1.8リバウンド、2.6アシストを記録。17分という出場時間でしたが得点、アシストはキャリアハイの数字となりました。

ベルはデビューから2年間ウォリアーズに所属していましたが、タレント豊富なチームでは思うように出場時間をもらえず2シーズン平均12.8分、3.9点、3.1リバウンド、1.4アシストでした。

ドラフト6位のジャレット・カルバーにも期待

今シーズン、活躍が期待されそうな新人選手はジャレット・カルバーです。

高校からバスケットを始めたカルバーは、恐ろしいスピードで上達していき4年生の時には平均30点を挙げるレベルに成長し、テキサス・テック大へ進学します。

大学では2年間プレイしており2年目の2018-19シーズンには、38試合全てにスターター出場して平均18.5点、6.4リバウンド、3.7アシスト、1.5スティール、フィールドゴール率46.1%を記録しています。

203cm、91kgのシューティングガードで、持ち味はシュート力の安定性とディフェンス力の高さです。

ポジションは違いますが、コビントンと似た特徴を持っているので一緒にプレイしながら良い所を吸収して欲しいです。

選手の獲得と放出のレベルが見合わない

 今シーズンのスターターはティーグ、アンドリュー・ウィギンズ、カルバー、コビントン、カール・アンソニー・タウンズになると予想します。

昨シーズンと同じくティーグ、ウィギンズ、タウンズは残っていますが、それ以外のタージ・ギブソン、ローズ、ダリオ・シャリッチ、タイアス・ジョーンズなどの得点力、安定感のある選手を放出しています。対して加入組で即戦力を期待できるのは実質コビントンだけ(若手は不明なので)ですので、現時点では昨シーズンより戦力が低下しているのは間違いないでしょう。

昨シーズンの後半はティーグや、コビントンが怪我で欠場していた事で順位が上がらなかったとも考えられますが、万全だったとしてもプレイオフ進出ラインのチームとは12ゲーム差が付いていたので現実的には難しかったでしょう。

そう考えれば今シーズンも、プレイオフ進出は高すぎる壁と言わざるを得ません。

関連商品