NBA2019-20シーズンプレイオフ セカンドラウンド(イースタン) トロント・ラプターズ(2)vsボストン・セルティックス(3)

ファーストラウンドをスイープで順当に勝ち上がってきた両チーム。

レギュラーシーズンではラプターズが平均失点リーグ1位、セルティックスがリーグ2位と共にディフェンスに強みを持つチームです。

レギュラーシーズンの対戦ではセルティックが3勝1敗と勝ち越していますが果たしてプレイオフではどちらが勝ち抜けるでしょうか。

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得点パターンの違いに注目

昨シーズンはレナードという絶対的な得点源があったラプターズですが、今季はレギュラーシーズンからチームで得点を重ねる事が多くなっており、ファーストラウンドのように日替わりで活躍する選手が違うのも特徴です。

また、第4戦で足首を痛めセカンドラウンドの出場が心配されたカイル・ラウリーでしたが、スターターで出場できる事になりました。

1つ気になるのは、そのラウリーとパスカル・シアカムのスタッツがレギュラーシーズンより下がっている点です。

シアカムは平均22.9点から19.2点に、ラウリーは平均19.4点7.5アシストから13.4点5.4アシストに落ちています。

先程も触れたようにチームで得点を重ねる事は多いですが、ディフェンスの良いチーム相手には個の得点数も必要になります。

特にこの2人はチーム1.2番の得点源ですので爆発力も期待したいです。

 

対してセルティックスはエースであるジェイソン・テイタムを筆頭にケンバ・ウォーカー、ジェイレン・ブラウンが平均20点以上をマークするチームです。特にテイタムはファーストラウンドで30点以上挙げており、乗せると危険な選手になっています。

また、今季からスターターになったセンターのダニエル・タイスも好調なので昨シーズン程の怖さが無いマルク・ガソル相手ならインサイドにも分がありそうです。

ウィークポイントはベンチメンバーの薄さです。ゴードン・ヘイワードが負傷離脱した事でマーカス・スマートがスターターに起用されベンチから出てくる選手の得点が非常に弱くなってしまいました。

ラプターズはサージ・イバカやノーマン・パウエルなど得点力がある選手が控えているのでセカンドユニットのパフォーマンスも鍵になりそうです。

一進一退の攻防

第1戦は序盤にお互いイージーミスの多い展開となりますが、ペースを掴んだのはセルティックスで1クォーターに39点を挙げます。

またラプターズはシアカムが序盤にファウルを重ねベンチに下がるなどリズムを壊しこの日13点に止まりました。

試合は1クォーターに付けられた16点差が大きく、チームのスリーポイント率が25%と低かったラプターズは良いとこ無しで敗れます。

2戦はチームの特色らしくディフェンス力の高い引き締まった展開となり接戦になります。

4クォーターには一時ラプターズが10点リードする時間帯がありましたが、スマートが僅か3分程の間にバスケットカウントを含め5本のスリーポイントを沈める神業を見せ逆転に成功。

ラプターズもラウリー、バンブリート、イバカの得点で応戦しますが今度はケンバが連続で得点を決め逆転勝利を納めました。

ラプターズにとって3連敗は避けたい3戦でしたが前半を終えて10点ビハインドの厳しい展開に。

後半は、この日46分出場し31点を挙げたラウリーを中心に得点を重ね逆転する時間帯もありましたが、4クォーター残り0.5秒に2点ビハインドとなり万事休す。

かと思われましたが、スローインからラウリーが投げたパスがスリーポイントラインにいたOG・アヌノビーに渡りキャッチ&シュートを放つとボールはリングに吸い込まれ劇的な逆転ブザービーターとなりました。

4戦は勢いに乗りたいラプターズが序盤から積極的に攻撃を仕掛けリードを奪います。

前半終了時には同点にされるものの3クォーターにはインサイド・アウトサイドとリズムよく得点を重ね突き放します。

その後も最後まで集中力を切らさなかったラプターズがタイに戻しました。

この日はラプターズらしいディフェンスが随所に見られ、逆にセルティックスはスリーポイント率を2割に落とし攻撃力が鳴りを潜めました。

死闘に決着

5戦は前半で勝負が決する展開に。

1クォーターからブロックやスティールとディフェンスを強めたセルティックの前に得点が取れないラプターズ。

更にスリーポイント率30%フィールドゴール率38.8%とシュート確率も落とし前半で35点しか挙げられませんでした。

対するセルティックスは流れるような攻撃でケンバ、ブラウン、タイスが得点を決めると20分以上出場した6人が2ケタ得点を挙げラプターズを突き放します。

結局最後まで点差を詰められずセルティックスが王手をかけました。

6戦はダブルオーバータイムに突入する接戦となりました。

互いに攻撃・ディフェンスと持ち味を出しあいシーソーゲームに。

オーバータイムはシュート確率が悪く8-8で終えるとダブルオーバータイムではセルティックスが手薄になったゴール下で得点を重ねます。

ラプターズはパウエル、アヌノビーがスリーポイントで反撃すると残り40に秒にはテイタムのペトレイトをパウエルがスティールし速攻を仕掛けファウルをもらいながらレイアップを決め4点差を付けます。

このリードを逃げ切ったラプターズが勝利し勝負は最終戦に持ち込まれます。

7戦は1クォーター序盤にセルティックスがリードすると、終盤から2クォーターにかけてはラプターズが逆転し、終盤には再びセルティックスが逆転するなどリードチェンジを繰り返します。

後半はディフェンスの厳しさや連戦の疲労も影響してか互いにシュート確率を落とします。

ラプターズは18を記録したターンオーバーからファストブレイクを仕掛けられ4クォーター途中には10点差ビハインドに。

それでもバンブリート、ラウリーが得点を重ね残り1分には2点差まで詰めましたが、セルティックスはテイタムが上手くフリースローを獲得し逃げ切りに成功。

最後までもつれた死闘はセルティックスが制しました。

エース対決に明確な差が

どちらが勝ってもおかしくないシリーズでしたが、大きな差が見られたのはエースのパフォーマンスでした。

セルティックスのテイタムは平均24.3点10.3リバウンド5.3アシストを記録しチームを牽引すると勝負所でもスリーポイントを沈める決定的な仕事をしました。

また、要所で存在感を発揮したのはスマートです。

チームの攻撃が停滞している時間帯にスリーポイントを決めるシーンが多く、身を挺したディフェンスから速攻に繋げるなど流れを引き寄せる立役者となりました。

 

ラプターズはレギュラーシーズンで平均22.9点をマークしていたシアカムがプレイオフでは平均14.9点とブレーキが掛かり、ターンオーバーからファストブレイクを献上するなど苦しいシリーズになりました。

エースに変わって活躍を見せたのはラウリーとバンブリートです。

ラウリーは3戦、4戦で30点以上を挙げチームを勝利に導き、バンブリードは5戦、7戦で得点リーダーになり得意のスリーポイントでチームに勢いを与えました。

 

コロナウイルスの影響により同一会場で開催の為、ホーム&アウェイがありません

 

日付は日本時間

 

第1戦8月31日

ラプターズ94-112セルティックス

 

第2戦9月2日

ラプターズ99-102セルティックス

 

第3戦9月4日

ラプターズ104-103セルティックス

 

第4戦9月6日

ラプターズ100-93セルティックス

 

第5戦9月8日

ラプターズ89-111セルティックス

 

第6戦9月10日

ラプターズ125-122セルティックス

 

第7戦9月12日

ラプターズ87-92セルティックス

 

ラプターズ34セルティックス