監督としての優勝回数10回は歴代1位!フィル・ジャクソンの功績を振り返る!

このオジさん知っていますか?

 

 

そうです。
すごいヘッドコーチなんです。

 

フィル・ジャクソン

 

ジョーダン&コービーを育てた男
と言っても過言ではありません。

 






 

監督としての優勝回数10回は歴代1位!
フィル・ジャクソンの功績を振り返る!

 

このスゴイ監督の功績を振り返ってみたいと思います。


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ブルズ黄金時代、そしてレイカーズ黄金時代を築き上げたヘッドコーチ。

 

個性の強いスター選手をまとめるのはとても大変な事だと思います。

 

実際、スター選手がいるのにも関わらず、NBAチャンピオンにはなれない・・・
なんてチームは結構あります。

 

スタープレイヤーだからだと思いますが、個性がぶつかり合ってしまい
結局、歯車が合わなくなってしまう・・・なんてパターンが結構あると思います。

 

バスケットボールはチームスポーツですから。

 

そんな中、ジョーダン、ピッペン、ロッドマンと個性が強いプレイヤーだらけのシカゴ・ブルズ。
そして、コービーにシャックを中心としたレイカーズ。

 

 

フィル・ジャクソンは、いったい、どうやって、彼らをチームプレーへと導き
そして、NBAチャンピオンに導いたのか?

 

非常に不思議でならない。

 

 

確かに、自分が監督しているチームに
ジョーダン、ピッペン、ロッドマンがいたらラッキー!
って思うかもしれません。

 

コービーとシャックがいてラッキー!

 

この発想もわかります。

 

 

じゃあ、 フィル・ジャクソンは名将じゃなく、単に運の強く、選手に恵まれたヘッドコーチだったのか?

 

 

運だけで、NBAのヘッドコーチとして、NBA史上最多の10回もチャンピオンになれるのか?

 

 

もちろん、フィル・ジャクソンの実績に対して
「スーパースターに恵まれて、運がよかっただけ」
と言う人もいるはずです。

 

 

もちろん、運も強いんだと思います。
でも、それだけか?

 

 


確かに、シカゴ・ブルズにマイケル・ジョーダンやスコティ・ピッペン、デニス・ロッドマンがいた時にヘッドコーチをやっていたら
誰もがNBAチャンピオンを狙えるチームだと確信するだろう。

 

 


ロサンゼルス・レイカーズにシャキール・オニール、コービー・ブライアント、パウ・ガソル。
常にリーグ随一のスーパースター達がいるチームを見れば、ファンだってNBAチャンピオンを期待する。

 

それは、間違いない。

 

 

フィル・ジャクソンは、ほとんどの場合、複数のスーパースターが揃っているチームの
ヘッドコーチに就任していた。

 

 

これは、運がいいだけ?
これだけのスーパースターがいれば、NBAチャンピオンなんて当たり前?

 

 

バスケットボールって、そんな簡単な事なのでしょうか?

 

 

そして、個性の強い、スーパースターがいるチームの監督をする事は、簡単なことなのか?

 

 

フィル・ジャクソンの答えは
「簡単なことではない」
だった。

 


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強いチームを作るためには、チーム全員の力が必要になる。
しかし能力が高い選手は自尊心が高く、チームの概念に収まりきらないことが多い。
チームで戦うことと、スーパースターの能力を生かすことを両立させるのは、口で言うほど簡単なことではないのだ。

 

 

確かに、ジョーダンもピッペンも、オニールもコービーもガソルも
フィル・ジャクソンがヘッドコーチになるまで優勝したことはなかった。

 

 

スーパースターは、あくまでスーパースター。

 

スーパースターがいれば必ず勝てるわけではないって事だ。

 

 

実際、1999年にフィル・ジャクソンが監督に就任する前のレイカーズは
シャックとコービーという才能溢れるスーパースターが2人もいながら
その2人の存在が故に歯車がかみあわず、不完全燃焼で、チーム崩壊寸前だったらしい。

 

 

その崩壊の状況を解決しに来たのがフィル・ジャクソンだったのだ。

 



 

レイカーズで真のエースにするために与えたシャックへ試練

 

 

「ウィルト・チェンバレンが成し遂げたことの中で、一番大きな実績は何だと思う?」
レイカーズの監督に就任してから3試合目、フィル・ジャクソンはシャキール・オニールに聞いた。

 

「1試合100点をあげたことでしょう?」
シャキール・オニールは答えた。

 

「いいや、違う。彼は1961−1962年のシーズンの全試合、ほとんどすべての時間、試合に出場していた。
ベンチに下がったのはオーバータイムの試合での2分間だけだった。
だから、そのシーズンの平均の出場時間は48分を超えていた。君もそれと同じことをできるかい?」

フィル・ジャクソンはこう聞いたらしい。

 

 

当時のシャックはプロ8シーズン目の27歳。

 

実力も付け自信もあった。

 

もうイケイケの時期ですよ。

 

 

「もちろん、できますとも」
と、シャックは答えたらしい。

 

 

その次の試合から4試合連続でシャックを48分間フル出場させたのだった。

 

 

シャキール・オニールと言えば、NBA屈指の体格と運動能力に恵また選手。
その存在感はコート上でも、しっかりと発揮されていた。

 

しかし、フィル・ジャクソンは弱点を見抜いていた。

 

試合を通しての集中力と体力に欠けている
これが、シャキール・オニールの弱点だったのだ。

 

 

確かに、シャキール・オニールと言えば、フリースロー下手だった。

 

 

引退後にTVでフリースローをしたが、相変わらずヘタクソ・・・w

 

正直、日本の中学生の方がフリースロー上手な選手がいると思います。

 

ただ、センタープレイヤーでエース。
しかし、勝負どころでフリースローを、こんなに外してしまうのでは
はっきり言って、最後にボールを預けるわけにはいかない。

 

 

当時、若くて野心家のコービー・ブライアントからすると
それは非常にストレスだったんだろう。
2人は衝突することが多かったようだ。

 

 

ここで、フィル・ジャクソンの考えに戻ろう。

 

レイカーズがひとつにまとまり、優勝できるチームに成長するにはどうしたらいいか?

 

シャキール・オニールのレベルアップ、そして、誰もが認めるエースになる必要事が必要だったのだ。

 

それに、フィル・ジャクソンは気付かせたく試練を与えたんだろう。

 

 

1試合を通してプレーするためには、スタミナ、コンディション、集中力・・・
単に体力があればできると言うわけではない。

 

 

単純に
「スタミナをつけろ」
「集中しろ」

と言うのではなく、自尊心をくすぐり、チャレンジを与え、その中で自覚をうながす。

 

それが、フィル・ジャクソンのスーパースター操縦術だったのだ。

 

 

要するにスーパースター達は、心理戦を仕掛けられ、フィル・ジャクソンの手の上で踊ってしまい
そして、選手として、チームとして成長していっていたのだ。

 

 

スーパースターの才能は肯定をして生かす
「一番大事なのは、その選手の長所を認めること。」
「彼らがその長所を最大限に発揮できるように、成功への道を見つけられるように手助けすることだ。」
「また、チーム全体がよくなるために彼らが意見を言ったり提案できるような機会を与えることも必要だ」

 

深い。

 

フィル・ジャクソンの指導は否定することではなく、肯定することから始まる。

 

特に、チームの核となるスーパースターたちに対してなら、なおさら。

 

「チームの中には与えられた役割を果たさなくてはいけない選手もいる。」
「でもチームの中心となるような選手たちには、何よりも自分たちの才能を生かしてプレーしてもらわなくてはいけない」

 

 

こうやって、スーパースター達は、フィル・ジャクソンの手の上で踊らされ
そして、チームとして噛み合い、更なる才能を開花させていっていたのだ。