NBA界の進撃の巨人タッコ・フォールは大成するか?身長231センチ!大男のNBAへの挑戦!

2019年のサマーリーグでは、ドラフト外ながら大きな注目を集めた選手がいました。

男の名前はタッコ・フォール。

ドラフト外の選手が注目される事は珍しくありませんが、フォールの場合はプレイ以前にその大きさに誰もが驚愕しました。

身長がまさかの231 cmという正に巨人だったからです。

ここではタッコ・フォールの経歴や高すぎる身長はNBAで通用するのか等を考察していきます。

 

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現在までの歩み

 タッコ・フォール

出身      セネガル

ポジション   センター

生年月日    1995年12月10日

年齢      23歳

身長      231 cm

体重      131 kg

ウィングスパン 249cm

所属      ボストン・セルティックス

 

タッコ・フォールは高校3年の時に既に226cmあり、その噂が広まりネットやテレビで紹介され話題になりました。

すると、それを見たスカウトに声を掛けられセントラルフロリダ大学へ進みます。

1年生の時からスターターを務め、スタッツも年々上げていきますが、特別大きな記録やタイトルを獲得した事はありません。

しかし、インパクト抜群の見た目から、試合を見に来たお客さんには人気が高かったようです。

また、4年生の時にはNCAAトーナメントでデューク大と対戦し、負けはしたもののドラフト1位と呼び声高かったザイオンをブロックするなどゴール下で渡り合い脚光を浴びました。

大学4年間のスタッツは115試合に出場し平均10.1得点、7.7リバウンド、2.4ブロックを記録しフィールドゴール率は74%でした。

フォールはドラフトには選ばれませんでしたが、その後セルティックスと契約を交わしサマーリーグに参加する事になりました。

サマーリーグの成績

 フォールのデビュー戦はシクサーズとの試合でした。

ドライブを仕掛けレイアップしたボールを簡単にブロックすると、ファストブレイクに繋げ最後は背伸びをするようにダンクを叩き込みます。

その後もゴール下でボールをもらえば相手は何も出来ず、手を伸ばしてリングにボールを入れるという作業をするように得点を取ります。

この日のスタッツは6得点、4リバウンド、1ブロックでフィールドゴールは3/4を記録しました。

フォールの存在を知る人も、知らない人も、その長身に視線を注ぎ1つ1つのプレイに歓声が上がりました。

 

続くキャバリアーズ戦でも、ゴール下でボールをもらい得点を重ねていきます。

フリースローやベビーフックも決めれば、ディフェンスではジャンプシュートをブロックしリバウンドも簡単に取ってしまいます。

トータル12分弱の出場で12得点、2リバウンド、1アシスト、1ブロック、フィールドゴールは5/5とパーフェクトでした。

 

ナゲッツ戦を挟み4戦目のグリズリーズ戦ではゴール下での支配力に凄みが増します。

オフェンスでは上手く体を前に入れ得点を取れば、流れの中で味方とのパスワークでダンクを叩き込みます。

ディフェンスでもコートの端から追いかけゴール下でブロックを見せれば、ジャンプシュートも長い手を伸ばしブロックするなど存在感を発揮します。

この日のスタッツは12得点、8リバウンド、4ブロックでした。

 

最終的にフォールは5試合に出場し平均7.2ポイント、4.0リバウンド、1.4ブロックでフィールドゴール率は77%というスタッツを記録しています。

NBAで成功のカギは?

 長身で1番成功したと言えば229cmのヤオ・ミンですが、彼の場合ジャンプシュートやフックシュートなどシュートエリアも広く、プレイしていたのが10年近く前なので現在のNBAと勝手が違うので参考外にします。

現在のNBAで1番大きな選手は221 cmのボバン・マリヤノヴィッチですが、フォールは更に10cm大きいです。

これだけ大きい選手が現在のNBAで戦えるのかは未知数ですが、サマーリーグを見る限りマリヤノヴィッチよりは瞬発力があると思います。

走れてもいましたし、ポジション取りも上手かったと思います。

 

しかし、気になったのはアシスト数です。

5試合で記録したのは僅か1本でした。

今やセンターもロングシュートやアシスト力を求められる時代です。

特にフォールの場合、ゴール付近でボールを持てばディフェンスは必ず寄ってきますので、その時にフリーになる選手にパスが出せれば攻撃のオプションが広がる筈です。

 

またフリースロー率の低さも無視できません。

6本打って決めたのは2本で33%でした。

大学でも年々確率が下がり4年時には36%という低さでした(マリヤノヴィッチはキャリアで75%以上、ヤオ・ミンは83%)。

長身の選手はファウルを受ける回数が多くフリースローレーンに立つ機会が多くなります。

そこでフリースローを決める事によって相手に脅威の存在になっていきます。

しかし、この確率ならディフェンスはファウルで止める選択肢が出来ますし、そうなれば少なくとも勝負所で使われる事は無くなるでしょう。

これらの課題がクリア出来れば、スターターは無理でもセンターに不安を抱えるセルティックスなら出場機会が増える可能性は高いのではないかと思います。

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