昨シーズンは53勝29敗のウェスタン・カンファレンス3位でレギュラーシーズンを終えました。
プレイオフではカンファレンスファイルまで進みますが、ウォリアーズにスイープされシーズンを終えました。
ここでは2019-20シーズンの戦力分析をしていきます。
※2019年8月現在
1999-2000シーズン以来の健闘
デイミアン・リラード、CJ・マッカラムのデュオを中心にレギュラーシーズンを戦い大混戦となったウエスタンを3位で通過します。
しかし、72試合に出場し平均15.6得点、10.4リバウンド、3.2アシスト、1スティール、1.4ブロックを記録していた主力であるユスフ・ヌルキッチが3月に左足の開放骨折という重傷を負いシーズンアウトになります。
それでもチームはプレイオフに入るとサンダー、ナゲッツを下し1999-2000シーズン以来となるカンファレンスファイナルに進出します。
しかし、ナゲッツ戦で7戦まで戦っている事やヌルキッチに変わり活躍を見せていたカンターの左肩脱臼などもありウォリアーズにスイープされシーズンを終えました。
主な移籍選手
ブレイザーズが現在までに獲得した主な選手はハッサン・ホワイトサイド、ケント・ベイズモア、マリオ・ヘゾニャ、パウ・ガソルなどがいます。
ホワイトサイドはヒートで主力のセンターでしたが、少なくなった出場時間に不満を感じていると報じられていました。
昨シーズンは72試合に出場し平均23分12.3得点、11.3リバウンド1.9ブロックを記録しています。
リバウンド、ブロックは素晴らしいですが、フットワークの軽いビックマンではなくアウトサイドシュートも無い選手です。
怪我のヌルキッチに変わり獲得したセンターです。
ホークスから加入したベイズモアは、ドラフト外入団で成功した選手として知られており、昨シーズン67試合に出場して平均24.5分11.6得点3.9リバウンド2.3アシスト1.3スティールをマークしました。
昨年は数字を下げましたが、3ポイントとディフェンス力を期待される選手です。
ヘゾニャは昨シーズン、ニックスで58試合に出場して平均20.8分8.8点4.1リバウンド、1.5アシスト、1スティール、フィールドゴール率41.2%を記録しました。
本来は3ポイントを含めたシュートが得意なのですが、昨シーズンは3ポイント率27.6%、フリースロー率76.3%と共にキャリア最低の数字でした。
パウは優勝2回を経験しているキャリア18年のベテランですが、昨年はシーズン中にスパーズに解雇されバックスに移りました。
しかし、疲労骨折で試合にはほとんど出場していません。
2017年のシーズンには2ケタ得点を挙げているので、今シーズンの開幕までには復帰が期待されます。
今シーズンもバックコートコンビの活躍に期待
当然の事ながらブレイザーズの生命線はリラード、マッカラムのバックコートコンビです。
リラードは昨シーズン、平均25.8点4,7リバウンド6.9アシストを記録してプレイオフでも変わらぬ数字をマークしています。
マッカラムは平均21点4リバウンド3アシストを記録しプレイオフでは24.7点5リバウンド3.7アシストと全てのスタッツを上げました。
互いに3ポイントが武器ですが、固執する事なくミドルシュートも高確率で決められます。
ドライブでも得点を挙げられるので、どちらかの調子が悪くてもどちらかが補う事が出来ます。
また、リラードはデイム・タイムと呼ばれる程のクラッチシュートを決めきる力も持ち合わせています。
今シーズンも2人の活躍に大きな期待が高まります。
センターに一抹の不安
今シーズンのスターターはリラード、マッカラム、ベイズモア、ヘゾニャ、ホワイトサイド辺りになるでしょうか?
モーリス・ハークレス、アル・ファルーク・アミヌが移籍した事でフォワードは調子を見ながら決めて行く事になりそうです。
ベテランのアンソニー・トリバーの加入やザック・コリンズ、ロドニー・フッドなどの残留組にも期待が掛かりますが、昨シーズンから比べると戦力が下がった印象は強いです。
また、センターの安定感にも不安があります。
ホワイトサイドはプレイにも精神的にもムラッ気が多い選手なので、しっかりした控えがいれば安心ですがパウは怪我の心配や年齢的な事もありますしコリンズは純正のセンターではないので不安要素になりそうです。
ヌルキッチの復帰が未定な事も含め、総合的に見てレギュラーシーズンから昨年以上を求める事は難しいと思います。