NBA開幕から1ヶ月2019年ドラフト上位組の活躍を分析 「ジャクソン・へイズ」

NBA開幕から約1ヶ月が経過しました。

2019年ドラフト上位組の活躍を分析していきたいと思います。

 

ジャクソン・へイズ

ポジション  センター、フォワード

生年月日   2000523

年齢     19

身長     211 cm

体重     100kg

大学     テキサス大学

ドラフト   全体8

所属     ニューオーリンズ・ペリカンズ

 

元々はアトランタ・ホークスホークスに8位指名されたジャクソンでしたが、直後にペリカンズにトレードされました。

この記事ではジャクソンの特徴や新人王の可能性、今後の展望を分析していきます。

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「ジャクソン・へイズ」これまでの経歴

元アメフト選手の父親と元バスケット選手の母親を持つジャクソンは、高校まで特別目立った成績を残していませんでした。

進学したテキサス大学では、1年目で32試合に出場し1試合平均23分、10得点、5リバウンド、2ブロックを記録しフィールドゴール率72%のスタッツを残しています。

この時ビッグ12トーナメントで新人王に選ばれています。

その後ドラフトにエントリーしてペリカンズに入団しましたが、正直ドラフト上位に指名される選手にしては平凡過ぎるキャリアに思えますし、ドラフト後の会見でジャクソン本人も驚いていました。

特徴・プレイスタイル

211 cmの長身と222cmのウイングスパンを活かし豪快なダンク、ブロックショット、そしてリバウンドが特徴のジャクソン。

ゴール下が仕事場なのでフィールドゴール率も高いです。

ビッグマンながら動けるタイプですし、フリースロー率も74%と高確率なのでファールを誘いやすいです。

 

一方でゴール下以外でのシュートは、ほとんど打たない選手です。

サマーリーグで大暴れ

サマーリーグに参加したジャクソンは、デビュー戦で相手選手を飛び越えそうな豪快なダンクやブロック、リバウンドで大活躍を見せ28得点、4リバウンド、3ブロックを記録しました。

全試合で得点、リバウンド数を重ね3戦目では15得点、12リバウンドのダブル・ダブルを達成します。

最終的に4試合に出場し1試合平均24.3分、16.3得点、7.3リバウンド、1.3ブロック、フィールドゴール率62.8%と大暴れのサマーリーグでした。

 

ビッグマンでゴール付近のシュートが多い事を考えれば確率はまずまずですが、攻守で動けるビッグマンという印象を受けました。

 

一転してイマイチの成績に

サマーリーグの活躍でプレシーズンも期待されましたが、3試合の出場に止まり平均10分で2.6点、1.6リバウンドと低調に終わります。

迎えた開幕戦から3試合は出場機会が無く出番が回ってきた4戦目のウォリアーズ戦では、強力なブロックやダンクを連発し19得点を挙げ活躍を見せました。

 

しかし、その後は出場機会はあるものの出場時間は12分前後でリバウンドこそ記録していますが、得点はあまり伸びていません。

(平均スタッツは20191113日現在)

出場時間13.9分、6.8得点、3.1リバウンド、0.8アシスト、0.5ブロック、フィールドゴール率64.7%、フリースロー率58%です。

今後の課題・展望

これまでにジャクソンが高いパフォーマンスを見せたのはサマーリーグとウォリアーズ戦です。

サマーリーグは若手主体のゲームで、NBAの雰囲気を経験する場でもあり相手チームも本気で戦う訳ではありません。

レギュラーシーズンのウォリアーズ戦では得点を重ねましたが、今シーズンのウォリアーズはメンバーを大幅に入れ替え開幕からディフェンス力が崩壊しているチームです。

 

ジャクソンの能力を否定する訳ではありませんが高いパフォーマンスを見せた試合は、それなりにやれるだけの状況だったとも考えられます。

また、得点を挙げるパターンがピックアンドロール・ポップを活かしたアリウープまたはダンクに偏っています。

 

確かに現在のNBAでは多用されるプレイですが他のプレイと合わせる事で活きてくる作戦なので、こればかりでは読まれてしまいます。

動けるタイプのビックマンなのでゴール下・付近での1on1やミドルレンジのシュートがあれば、ビッグマンの薄いペリカンズでは重宝すると思います。

新人王の可能性について

新人王の可能性はさすがに無いと思います。

ただでさえビッグマンはディフェンス以外の賞を獲るのは難しいと言われていますし、NBAの中で明確な武器を見つけていないジャクソンには可能性を感じません。

本来ならザイオンが出場している筈の枠が空いている状況なので、出場機会をもらえている間に成長力を見せる事が先決でしょう。