ビンス・カーター~ハーフマン・ハーフアメイジング~ 22年のキャリア振り返る   第2章~キャリア最盛期ニュージャージー・ネッツ時代

ノースカロライナ大学で結果を残しドラフト全体5位という高評価でトロント・ラプターズに入団。

持ち前の跳躍力と身体能力の高さで驚異的なダンクを見せ人気・実力ともにNBAスターの仲間入りしたカーターでしたが、怪我やフロント陣との確執により最悪な形でラプターズを退団しました。

ここからは新天地で新たなキャリアをスタートさせたカーターの活躍を振り返ります。

 

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完全復活

 2004–05シーズン途中にラプターズからニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)に移籍を果たしたカーター。

当時のネッツは弱小チームからプレイオフ・ファイナルに進むチームにまで変貌させたジェイソン・キッドがチームの顔となっていました。

チームメイトには売り出し中のリチャード・ジェファーソンも在籍していた為、ビッグスリーの結成と期待を集めましたがカーターが加入した直後にジェファーソンは右手靭帯断裂の大怪我を負い活躍を見ることは叶いませんでした。

それでも新天地で完全復活を懸けるカーターは57試合の出場ながらキャリア2位となる平均27.5得点の活躍を見せキッドと共に勝ち星を重ねプレイオフ進出を果たしました。

結果的にプレイオフでは1回戦負けとなりましたが存在価値を改めて示しました。

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ビッグスリー揃い踏み

翌年の2005-2006シーズンでは開幕戦からフレッシュな状態でビッグスリーが揃うとケミストリーを遺憾無く発揮しチームは勝ち星を重ねます。

カーター自身のパフォーマンスも上り79試合全てに先発出場すると代名詞でもあるダンクも多く見られ平均24.2得点、5.8リバウンド、4.3アシスト、1.2スティールを記録しました。

チームは終盤に14連勝のチーム記録を飾ると49勝33敗でデビジョン制覇しプレイオフに進出します。

プレイオフでもカーターの活躍は素晴らしく平均29.6得点を記録しましたが、2回戦でこの年チャンピオンになるドウェイン・ウェイド擁するマイアミ・ヒートに敗れシーズンが終わります。

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届かないチャンピオンリング

 ネッツで3年目となる2006–07シーズンはデビュー2年目以来となる82試合全てに先発出場し前年を上回る平均25.2得点、キャリアハイの6リバウンド、4.8アシスト、1スティールのスタッツを記録。

しかしジェファーソンや主力のネナド・クリスティッチが故障で離脱するなど苦しいシーズンになります。

それでもキッドと共にチームの勝利に貢献し41勝41敗でプレイオフに滑り込むと1回戦で古巣ラプターズと対戦し怒号のようなブーイングを浴びながらも勝利。

しかし続く2回戦ではレブロン・ジェームズ擁するクリーブランド・キャバリアーズに敗れ、またもチャンピオンリングには届きませんでした。

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ビッグスリー解体

 2007–08シーズンのカーターは故障による影響でコンディションを崩します。

代わりにジェファーソンが全試合に先発出場しキャリアハイの平均22.6得点をマークしましたがチームの成績は向上せず下位に沈みます。

すると現状に不満を持ったキッドがシーズン途中にダラス・マーベリックスへまさかのトレードを行います。

大黒柱を失ったチームは34勝48敗と大きく負け越し6年続いたプレイオフ進出を逃しました。

また、2008年のオフにはジェファーソンもチームを離れ大きな成果を残せないままビッグスリーは解体となりました。

ちなみにカーターは平均21.3得点と得点力は落としましたが、リバウンドはキャリアタイの6、アシストはキャリアハイの5.1をマークするなど出来る限りの仕事は果たしています。

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キャリア2度目の移籍からジャーニーマンへ

 コービー・ブライアント率いるロサンゼルス・レイカーズが2度目の黄金期を迎えた2008-2009シーズン。

ネッツはジェファーソンの代わりとなる大きな補強は行わずカーター中心のチームでスタートします。

怪我もなく80試合全てで先発出場を果たし平均20.8得点、4.7アシスト、5.1リバウンド、1スティールと10年連続20得点以上を記録するなど活躍を見せました。

チームも序盤は一進一退の攻防で健闘しますが、終盤に進むに連れ層の薄さを露呈し最終的には34勝48敗でプレイオフ進出は叶いませんでした。

低迷し始めたチームは若手主体の再建に乗り出しカーターは5シーズン過ごしたネッツを離れオーランド・マジックへ移籍します。

ここからカーターはキャリア後半にかけて複数のチームを渡り歩くジャーニーマンへと変わっていきます。

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