レブロン・ジェームズが移籍した昨シーズンはプレイオフに進めなかったレイカーズ。
今季はアンソニー・デイビスが加わり超強力デュオが誕生した事で優勝候補に躍り出ました。
下馬評通りウエスタン・カンファレンスを1位で終了しプレイオフ進出を決めました。
昨シーズンはウエスタン・カンファレンス3位でプレイオフに進みカンファレンス決勝まで上り詰めたブレイザーズ。
今季は怪我に泣かされリーグ中断時には9位に沈んでいましたが、順位決定戦で8位に上りグリズリーズとのプレーインに競り勝ちプレイオフ進出をもぎ取りました。
レギュラーシーズンの対戦はレイカーズ2勝、ブレイザーズ1勝でした。
ゴール下を始めディフェンス力が強化されたレイカーズ
今季レイカーズはデイビスの他にもエイブリー・ブラッドリー、ダニー・グリーン、ドワイト・ハワードなどベテランを補強しフランク・ボーゲルをHCに迎えました。
同じく優勝候補のクリッパーズやバックスを見据えてか、得点力よりディフェンスの強化を図ったレイカーズはリーグ4位の失点数まで底上げします。
特にリーグトップのブロック数を誇るゴールエリアではデイビス、ハワード、ジャベール・マギーのビッグマンが鉄壁な守備で侵入を防ぎます。
リーグ中断期間に守備の名手であるブラッドリーがプレイオフの出場を辞退し、ベテラン控えガードのラジョン・ロンドが親指骨折で離脱したのは痛手ですが、ベンチメンバーのアレックス・カルーソ、カイル・クーズマ、ハワード、モリスなど皆がカバーしレブロンを中心に1回戦に臨みます。
最もアンタッチャブルな男・リラード
シーズン序盤に主力選手が次々と負傷離脱し思うように順位が上げられなかったブレイザーズ。
デイミアン・リラード、CJ・マッカラム、新加入のハッサン・ホワイトサイド、シーズン途中に獲得したカーメロ・アンソニーで戦うもディフェンスが機能せずリーグ中断前には9位と苦しみます。
しかし、約1年4か月負傷離脱していたユスフ・ヌルキッチが復帰すると順位決定戦では若手のゲイリー・トレントJr.も躍動。
プレイオフ進出の為に負けられない試合が続く中、異次元の活躍を見せたのはエースのリラードでした。
8試合で平均37.6得点、9.6アシストを記録すると最後の3試合では平均51.3得点9アシストでチームを牽引しプレイオフを勝ち取りました。
勢いそのままにレイカーズに挑みます。
第1戦を落とすもキッチリ立て直し4連勝
第1戦はオフェンスリバウンド17―5、ペイント内のポイント50-28とゴール付近を制圧しながらもフィールドゴール率35.1%、スリーポイント率に至っては15.6%とミドル・アウトサイドシュートが全く決まらず敗れたレイカーズ。
2戦では序盤からディフェンスを引き締めブレイザーズにタフショットを打たせると前半を39点に抑えます。
3クォーターも19点しか許さず、リラードを始め全ての選手を20点以下に止め快勝しました。
3戦は前半を57-53の4点ビハインドで終える接戦となりましたが、3クォーターにレブロンがスリーポイントやアシストで得点を量産するとブロック、スティール、リバウンドでも圧倒し40-29と大差を付けそのまま逃げ切り勝ちを納めました。
この日レブロンは38点12リバウンド8アシストと大暴れしています。
4戦は序盤からディフェンスがソフトだったブレイザーズに猛攻を仕掛け1クォーターで43-25、2クォーターに37-26と突き放し実質前半だけで勝負を決め勝利しました。
5戦は前半を同点で終えるなど怪我でリラードを欠いたブレイザーズに苦しめられます。
3クォーターにこの日43点を挙げたデイビスの連続得点やスリーポイントで点差を広げます。
そして最後まで諦める事無く攻めてきたブレイザーズを振り切り初戦突破を決めました。
悔やまれる第4戦の失態
この1回戦は第1シードと8シードの対戦となりましたが、本来ブレイザーズはもっと上位に入れるチームでありレイカーズに勝ったとしても不思議のないチームだと思います。
それだけに3連敗となった第4戦は勿体ない試合になりました。
確かにレイカーズのディフェンスが良く序盤はシュートが入っていませんでしたが、レイカーズのオフェンス時にノーマークでシュートを打たれるシーンが多く簡単に得点を取られ過ぎでした。
また、自分達の得点を入れた直後にロングパスを通されあっさり失点するなどディフェンスが全く機能していませんでした。
結果的に5戦からリラードが怪我で離脱したので厳しい戦いになったでしょうが、4戦を勝っていればチームのモチベーションも大きく変わっていたと思います。
攻守で高いパフォーマンスが光ったデイビス
1回戦のMVPはデイビスでしょう。
平均29.8点9.4リバウンド4.2アシスト1.4スティール1.6ブロックと素晴らしいスタッツを記録しており、フィールドゴール率57.3%スリーポイント率38.9%と高確率で得点を決めています。
もちろんゴール下の得点は多いですがミドルレンジも数多く打っているので驚異的な確率だと思います。
平均27.4点10.2リバウンド10.2アシストのトリプル・ダブルを記録したレブロンも相変わらずのハイパフォーマンスで、特に勝負所では自ら突っ込み得点を決めきる強さは流石の一言です。
また、あまり得意ではないスリーポイントも46.4%と確率良く決まっていました。
ブレイザーズではリラードは勿論ですが、腰の骨折を負いながらも全ての試合に出場し平均39.2分と誰よりも長くプレイしたCJ・マッカラムに敬服します。
リラードを失った第5戦は46分とほぼフル出場をしており、誰よりもアグレッシブに得点を取りに行き36点を挙げています。
日付は日本時間
第1戦8月19日
レイカーズ93-100ブレイザーズ
第2戦8月21日
レイカーズ111-88ブレイザーズ
第3戦8月23日
レイカーズ116-108ブレイザーズ
第4戦8月25日
レイカーズ135-115ブレイザーズ
第5戦8月30日
レイカーズ131-122ブレイザーズ
レイカーズ4-1ブレイザーズ