NBA2018-19シーズンプレイオフファイナル第6戦ゴールデンステイト・ウォリアーズ（W１）VSトロント・ラプターズ（E２）

第5戦は、デュラントが復帰するもアキレス腱を痛めてしまい負傷退場となってしまいました（アキレス腱断裂と発表）。

試合は終盤にラプターズが逆転しましたが、スプラッシュ・ブラザーズの活躍で勝利。

ここまで終盤のビハインドを跳ね返せず敗れてきたウォリアーズにとって大きな2勝目となりました。

しかし、ラプターズが優位に立っている事に変わりはありません。

ホームの声援を力に変えてイーブンに戻せるでしょうか？

ラプターズはホームで勝負を決めたかったでしょうが、終盤には疲労も見え始め1点及ばず逆転負けとなりました。

最悪ここで負けてもホームに戻って最終戦を戦えますが、王者を相手にしているだけに今日優勝を決めてしまいたいでしょう。

第5戦ではウォリアーズに3ポイントを確率良く決められていたので、どんな対策を立てているのか楽しみです。

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NBAファイナル第6戦

第1クオーター

試合開始から怒涛の攻撃を仕掛けたのはラプターズのラウリーでした。

レイアップで最初のポイントを決めると、連続で3ポイントも成功させ早くも11点を挙げます。

更にここまで確率の悪かったシアカムも連続で決めればバンブリートも続き高確率で3ポイントを沈めていきます。

ウォリアーズは開始3分で3ターンオーバーを犯しますが、ルーニーやイグダーラが得点決めトンプソンも負けじと2ポイント、連続3ポイントで返します。

しかしドレイモンドが再びターンオーバーを犯しファストブレイクを許します。

すると今度はカズンズがリバウンドに得点で活躍を見せると終盤には7－0ランで逆転します。

しかしラプターズは、ラウリーが4本目の3ポイントを決め15点を挙げて33－32とハイスコアな展開でリードします。

第2クオーター

開始直後から両チームターンオーバーを犯すなど、バタバタした立ち上がりになります。

ラプターズはフリースローやシアカムの3ポイント、ボールを回しながらバンブリートの3ポイントと確率良く決めていきます。

ウォリアーズはボールを回しますが、ノーマークを作れずタフショットになります。

ならばと、ガソルを引き出しゴール下を手薄にさせてアリウープを連発。

1Qに比べ両チームディフェンスを強め簡単に得点できませんが、ウォリアーズはトンプソンが中心になり得点を重ね、ラプターズはイバカがゴール下で得点を取ります。

終盤には、前半だけで7－9と高確率で21点を挙げたラウリーが得点し3点リードで折り返します。

第3クオーター

序盤ウォリアーズは、トンプソン、カリーが得点を取ればラプターズはバンブリート、シアカム、レナードが得点を取る展開になります。

しかし両チームとも、チームオフェンスではなく個人技で決めていきます。

ウォリアーズはレナードに激しいディフェンスを仕掛け自由を与えず得点を抑えます。

すると、前半は高確率で決めていた3ポイントも落ち始めます。

ウォリアーズは、イグダーラがアタックを仕掛けフリースローをもらえば、今度は3ポイントを決めるなど躍動します。

更にトンプソンのディープ3ポイント、イグダーラ、カリーの得点で一気に逆転します。

ラプターズはシアカムがゴール付近で得点を挙げますが、再びトンプソンとイグダーラが3ポイントを決めます。

終盤にはレナードやラウリーがバスケットカウントなどで得点を挙げますが、ウォリアーズが2点リードを奪い終えます。

3クオーター終盤にトンプソンが足を痛め負傷退場となってしまいます。（後に左膝前十字靭帯断裂と発表）

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第4クオーター

序盤、ウォリアーズはカズンズ、クック、リビングストンが得点を挙げラプターズはイバカ、バンブリートが得点を重ねます。

特にバンブリートは、3本の3ポイントにフリースローでも得点を挙げ、この日22点の大活躍を見せます。

ウォリアーズはターンオーバーを誘いカリー、イグダーラが得点を挙げます。

しかし、トンプソンがいない事でディフェンスはカリーに集中し自由を奪われます。

更に、ここまで頑張っていたディフェンスリバウンドが取れなくなりセカンドチャンスポイントを献上してしまいます。

またフリースローの確率も悪く点差が詰まりません。

ラプターズはラウリーのタフショットやセカンドチャンスポイント、フリースローで6点のリードを奪っていましたが、残り2分にドレイモンドの3ポイントで3点差に縮まります。

更にカズンズのレイアップで1点差にするも、シアカムがフローターで返し3点差に戻します。

ウォリアーズはカリーのフリースローで1点差まで詰めるものの得点をひっくり返す事は出来ず試合終了。

ラプターズは球団初の優勝を手にし、ウォリアーズはスリーピートの夢が絶たれました。

苦しむエースを助け皆で掴んだチャンピオンリング

今シーズンからラプターズに加わり色々と批判もされてきたレナードですが、プレイオフでは異次元の活躍を続けてきました。

しかし、ファイナルまでハードにプレイしてきた疲労はピークに達し、ウォリアーズとの戦いではトンプソン、イグダーラ、ドレイモンドというリーグ屈指のディフェンダーに囲まれ苦しめられました。

第6戦でも22得点6リバウンドとレナードにしてみれば低いスタッツになりましたが、代わりに周りの選手たちが奮起しました。

試合開始から積極性と高い集中力、終盤には仲間を活かすアシストを見せダブル・ダブルを記録したラウリーや、大きな活躍は見せなかったものの着実に得点を挙げてリバウンドでも貢献したシアカム。

後半で一気に流れを引き込む連続3ポイントを決めたバンブリートなど4人が20点以上を挙げました。

ゴール下で攻守にわたり存在感を発揮し、セカンドチャンスポイントを奪う起点になっていたイバカも大きな仕事をやり遂げました。

エースが得点を取れない時に皆でフォローし助ける、強いチームの絶対条件ですね。

全員で掴み取った優勝だったと思います。

またプレイオフを通して、相手に合わせる緻密かつ的確なチームディフェンスも本当に素晴らしかったです。

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「デュラント、トンプソンがいなかったから」

という声も上がるでしょうが、コートに立つという所から勝負は始まっていますし、レギュラーシーズンから同じメンバーで戦えた事もラプターズの強さの1つです。

そういう意味でも正真正銘の素晴らしいチャンピオンチームだと思います。（個人的にはデローザンも好きなので少し複雑ですが）

尚、レナードはファイナルMVPに輝き自身2度目の栄冠を手にしました。

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スリーピートは逃すも最後まで見せた王者らしさ

レギュラーシーズンではカリー、ドレイモン、イグダーラ、リビングストン。

プレイオフでは、カズンズ、デュラント、トンプソン、ルーニーとシーズン通してケガ人が続出したウォリアーズ。

苦しみながらもファイナルまで進み、復帰したデュラントが再び負傷離脱しても士気を高め第6戦もトンプソンが30点を挙げる良い流れで来ていた所でまさかの負傷。

選手、コーチ、ファン全てにとって悪夢としか言いようのない事態になってしまいました。

それでも4Q終盤まで1ポゼッションゲームになりましたし、カリーのブザービーターも決まるか？という場面もありました。

苦境に立たされても最後まで諦める事無く相手を追い詰める姿は正に王者の姿でした。

その王者の座を明け渡す事になってしまい、来シーズンはケガ人やFAの関係でチームがどうなるか分かりませんが、リベンジする姿が見てみたいです。

NBAファイナル第5戦試合結果

(Home)ウォーリアーズ110-114ラプターズ(Away)

ラプターズ4－2ウォリアーズ

ラプターズ

個人スタッツ

選手	出場時間	得点	リバウンド	アシスト
スターター		（77）
パスカル・シアカム	46:10	26	10	3
カワイ・レナード	41:05	22	6	3
マーク・ガソル	26:34	3	9	4
ダニー・グリーン	17:43	0	1	3
カイル・ラウリー	41:42	26	7	10
ベンチメンバー		（37）
フレッド・バンブリート	33:48	22	2	0
ノーマン・パウエル	10:50	0	1	0
サージ・イバカ	22:07	15	3	2

チームスタッツ

フィールドゴール率	39-82	47.6%
3ポイント率	13-33	39.4%
フリースロー率	23-29	79.3%

アシスト	25
リバウンド（オフェンス）	39（11）
スティール	8
ブロック	2
ターンオーバー	12
ファウル	23
ペイント内ポイント	42

ウォリアーズ

個人スタッツ

選手	出場時間	得点	リバウンド	アシスト
スターター		（90）
アンドレ・イグダーラ	32:01	22	2	2
ドレイモンド・グリーン	44:12	11	19	13
ケボン・ルーニー	26:50	6	3	4
ステフィン・カリー	41:53	21	3	7
クレイ・トンプソン	31:59	30	5	0
ベンチメンバー		（20）
アンドリュー・ボーガット	02:50	0	1	0
ショーン・リビングストン	16:10	6	0	0
アロンゾ・マッキニー	10:29	0	3	0
デマーカス・カズンズ	18:44	12	5	2
クイン・クック	12:30	2	1	0
ヨナス・ジェレブコ	02:19	0	0	0

チームスタッツ

フィールドゴール率	39-80	48.8%
3ポイント率	13-33	39.4%
フリースロー率	21-30	70.0%

アシスト	28
リバウンド（オフェンス）	42（11）
スティール	9
ブロック	6
ターンオーバー	16
ファウル	23
ペイント内ポイント	42