NBA2019-20シーズン プレイオフ進出が叶わなかったチームを振り返る~デトロイト・ピストンズ

昨シーズンは41勝41敗の成績でプレイオフに滑り込んだものの1回戦でバックスと対戦しスイープで敗れたピストンズ。

近年は勝率4~5割を行き来しており、大きく負け越す事はありませんが上位に顔を出せずにいます。

今シーズンは主力の故障者が多かった事もあり中々調子を上げられず20勝46敗と近10年でも最低の成績で終えています。

 

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スタートダッシュに失敗

近年のピストンズはレジー・ジャクソン、ブレイク・グリフィン、アンドレ・ドラモンドを中心に戦うチームです。

中でもグリフィンはシュートエリアが広く得点・リバウンド・アシストとマルチに活躍できる選手です。

しかし昨シーズンは終盤に左ひざの怪我に苦しみ、その影響で今季は開幕から10試合欠場となりました。

更に司令塔のジャクソンは2試合出場した後に背中の痛みにより離脱、まともに出場できたのはドラモンドだけですが、ゴールエリアで仕事をするオールドタイプのビッグマンなので得点量産型のセンターではなく結果的に序盤から負けが先行しスタートダッシュに失敗します。

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ジャクソン、ドラモンドが移籍

 グリフィンは11試合目から復帰を果たしましたが本来の姿からは程遠く得点・リバウンドはキャリアワーストを記録。

更に1月には左膝の手術のため再び戦線離脱し僅か18試合のみの出場に終わるというデビュー以来最悪のシーズンとなりました。

また、同じく復帰を果たしたジャクソンは14試合プレイをした後にクリッパーズへ移籍、ピストンズ一筋のリバウンド王であるドラモンドも2月にキャバリアーズへ移籍しました。

チームの核である3人中2人を放出したピストンズはチーム再建へと向かいます。

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期待を担う新加入メンバー

 本来はグリフィン、ジャクソン、ドラモンドとのケミストリーを期待されていた新加入のデリック・ローズ、トニー・スネル、セクー・ドゥムブヤ。

中でも度重なる怪我から完全復帰を果たし、かつての輝きが戻ってきたローズはドウィン・ケイシーHCの信頼も厚い選手です。

シーズン序盤は数試合欠場しましたが50試合に出場し平均26分、18.1点、2.4リバウンド、5.6アシストを記録。

フィールドゴール率はキャリアハイの49%と活躍を見せました。

バックスで控えメンバーだったスネルは派手さこそ無いものの堅実なプレイが持ち味で3ポイント率40.2%、フィールドゴール率44.5%を記録しています。

また、怪我が少なく今季はチーム最多の57試合に先発出場しており、怪我人が多いピストンズにはうってつけの選手です。

他にもドラフト15位で獲得したセクー・ドゥムブヤの成長力や今季2ケタ得点をマークした苦労人のクリスチャン・ウッド、ジョーダン・マクレイなどに期待が集まります。

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来シーズンの鍵はベテラン2

常識的に考えれば来シーズンの主軸はグリフィンとローズになるでしょう。

グリフィンを放出する可能性も否めませんが、新GMのトロイ・ウィーバーは

「2人のベテランスター選手がチームを助けてくれるだろう」

と語っているので少なくとも来シーズンは2人が中心になる筈です。

また、「チームの再建ではなく復活だ」ともコメントしており、プレイオフを目指せるチーム構成となりそうです。

現在チームには負傷離脱があったものの大幅にスタッツを上げたルーク・ケナードやベンチから出場して安定した得点を挙げられるラングストン・ギャロウェイ、ドラモンドに代わり大車輪の活躍を見せたウッドなどがいます。

ガードのローズを常時スターター起用するのは怪我のリスクが高いと思われるので得点も挙げられるガード選手の補強が必要になりそうです。

また、グリフィンの出場時間を調整する為にも自ら点を取りに行ける中堅選手も欲しい所です。

難しいロスター構成になりますが、ピストンズにとってまずはグリフィンとローズの2人がどこまでヘルシーな状態を保てるか、これこそが最大の課題になります。

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